好きな人ほど夢に出てこないんです。
そもそも、そんなに夢を覚えているタイプでもないんですけど。
それがね、それなのにね。今朝は目覚めたときにシアワセでした。
いいところで目が覚めちゃってガッカリでもあったのですが。
ブランコに乗る私。
談笑する相手は、ブランコの柱に寄りかかるM田G氏。(ちなみにヒゲなし)
びゅんびゅんブランコを漕ぎながら、それでもときおり交錯する目線。
少年少女の淡いデートのような爽やかな図が展開されていたのでございました。
自分でも「かわいーっ!」なんて赤面してしまうほどに、うぶなデート。きゃーっ。
む?
しかし、この突拍子もなさすぎる夢は、もしかすると昨夜の『うたばん』における
「少年のような×××」という言葉が作用してのことだろうか…。
ううっ。とすると、何がうぶだよ。存分にけがれた妄想のたまものじゃないかっ!
(the 自己嫌悪っ!)
でもって、明日から香港だというのに……必要資料が完成していないというのに……三宅健くん主演の舞台『第17捕虜収容所』を観に行ってしまいました。
男ばっか12人、舞台は捕虜収容所。
なんとも男臭い舞台の中で、健くんってば、なんだか「きれい」でございました。間近で観てしまった横顔は、あごがすっとしていて首のラインはまっすぐ。全体的にやっぱりすっごく細い体つきなのだけど、でもちゃんと男の人。苦痛に顔をゆがめながら、タバコをふかす姿に萌へ。きれいでワイルド。物語は分かりやすく、生声での上演は臨場感タップリ。
大好きな彼の人の舞台は別格だけど、好きな人が出ている舞台はどんなものでも異様なほどの集中力を発揮してしまう私。その集中力が仕事に向けば、今、涙を流していることはないはずなのに…。うっ、ううっ。(the 自己嫌悪part2)
会社員時代のおさぼりポイントは神楽坂だけでなく、実は四ッ谷にもありました。所用で近くまで来るとかならず立ち寄った たいやきの名店、わかば。「一尾、食べていきます!」と声をかけて、お皿にもらったたいやきを、すぐ脇のテーブルでいただいていました。尻尾までびっちりつまったアツアツあんこを様々な思い(主に愚痴~)と共に飲み込んでいたっけ。
もしかしたらお店へ行くのは10年ぶり?それ以上? 香港までデリバリーしてもらったことがあるので、食べてはいたのですが、焼きたてアツアツはほんとうに久しぶり。お店に向かう曲がり角を折れる前からワクワクしちゃって、ちょっと小走りになってました。
暖簾がはためいている~!
おっ!行列はそんなに長くない!列の最後、6番目について待つこと7~8分。順番がやってきました!
「5尾持ち帰りで1尾食べていきます!」
食べていきます。食べていきます。あーん。なんと懐かしい響き。
1尾お皿にのせてもらって席に着き、お茶を入れていると、「はい、5尾お待たせ~」と包みも登場。アツアツが紙からも伝わってきて、なんともうれしい限り。
指先にちょっと力を入れて、すばやく2つに割ります。熱いから、すばやく、ね。
殿方は頭から、ご婦人は尻尾から、召し上がっておられます。
とは、わかばの説明書き。2つに割って真ん中に食らいつくアタクシは、なに? え?お子様?
パリッとした薄い皮に、ふくふくのあんこがたっぷり。丁寧に炊かれた小豆の柔らかな食感は残しつつ、舌の上を滑るように回って消えていくあんこ。甘すぎず、でもちゃんと甘いあんこ。はぁーん。ほいひい~。(訳:おいしい。←熱いから、口がちゃんと閉じられないのよね。)
写真では見づらいのだけれど、たいやきのしっぽに「わかば」の文字がちゃんと浮いているんですよ~。
お皿には、「たいやきのしっぽにはいつもあんこがありますやうに」と、演劇評論家の安藤鶴夫の言葉が記されています。
「ありますように」と願うような言葉でありつつ、確信でもあるような響きも感じちゃいます。だって、いつだって尻尾の先の先までちゃんとあんこがつまっているんだもん。
アツアツの一尾を堪能して、おじさんに「ごちそうさまー」と声をかけると、「あーりがとーございましたっ!」の声。おじさんの元気な声、いいなぁー。
持ち帰ったたいやきは、少しレンジで温めた後、トースターで表面を焼いてからいただきました。焼きたてが一番だけど、温め直しでも充分美味でございました。
10年前と変わらず、ずっと1尾120円でがんばってきたそうだけど、最近の物価高騰でやむなく4月から20円値上げの1尾140円になっていました。そんな値上げも、食べた後のこのシアワセ感なら許せちゃう。
徹夜明けでノースウエスに乗ることがどれだけキケンであるか、ということは
前回身に染みたはずなのに、またも同じパターンに陥りそうな気配。
とにもかくにも、明日から、香港へ行って来ます!!
名代たいやき 四谷見付 わかば 新宿区若葉1-10 ℡03-3351-4396
9:00am~7:00pm 日定休
あんこより生クリームが好きだったはいつの日か。これをお年頃と人はいふ。(え?)