とにかく早く大阪に到着したかったので、東京駅での駅弁購入は、最初に目についたお店で目についたものを! お弁当とお茶を買ったらみどりの窓口へ直行! 幸い東京駅までの道のりにトラブルもなくこともスムーズに進んだので、予定の新幹線より2つ早いのぞみに乗ることができましたー。
毎度おなじみ、び~あんびしゃ~す!のチャイムで新幹線はGO!
JR東海に務める友人に「社歌を歌え!社歌を!」と、カラオケでTOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」を歌うようねだったら、「社歌はサビだけだ!」と。…確かに。でも、結局はフルで歌ってもらったけど。あ。しかも「社歌」って認めたし!(笑)

前回、
10月に大阪に向かったときは強烈な雨で景色もなにもあったもんじゃなかったのですが、今回はきれいな青空。『IZO』の成功を祝うようなきれいな空の色でした。
久しぶりに大きな富士山を眺めたころ、にわかにお腹も減ってきました。さぁ。お弁当をいただきましょうか~!

購入したのはその名も「銀の鈴」。東京駅!って名前のお弁当ですねぇ。でも実は、簡単にサンプルを眺めただけで、中身が何であるかをよく見ずに買ってしまったので、ひとくちおにぎりかと思ったものが手まり寿司だったことに驚いたりしてー。どうりでおにぎりの割にはいいお値段だったはずだわい。
しかも、添えられた割り箸には「ぎんざ 日之出」と。おおお。老舗じゃないですか! 知らぬこととはいえ、朝っぱらから老舗のお寿司なんぞをいただくとは、どこのお嬢さんかい?って話しですよねぇ。
中身は6種の手まり寿司と半分にカットされたおいなりさん、薄焼き玉子のなかはゴマ入りの酢飯でした。押し寿司風にしっかり丸めてあるお寿司だったので、見た目よりもご飯が多めでした。薄焼き玉子に銀の鈴の焼き印が押されている以外は、特に東京らしい感じはありません。しかも、よくよく考えてみたら、日之出寿司って大阪が本店だった気が……。ま、いいか!
お寿司の他は、根菜と高野豆腐の煮物と、菜の花と山菜の煮浸し、チキンの照り焼きが入っていました。豪華だなぁ。特に、菜の花と山菜の煮浸しは、酢が利いたさっぱりとした後味で気に入りました。

朝8時台に豪華弁当を食べ終えて、ああ、満腹。しばし本を読んでいたら、いつの間にか車窓には雪景色。名古屋を過ぎて、京都手前だったので、米原あたりでしょうか。はっきり場所はわからないのですが、積雪30センチ以上の一面の銀世界。ああ、以蔵が逃げ回った京都の山中にも子こんな風に雪が積もったんだろうな…と、一気に『IZO』の世界にトリップ。雪はいかんよ。満作の花も…。
そして、それを過ぎると京都の町。
予定より早めに大阪到着できたものの、ゆっくり食事をする時間はやっぱりなし。劇場周辺もファストフード系しかないし。開演前に軽くSUBWAYのサンドイッチを食べただけで、劇場に4時間。その後、そのまますぐに東京行き新幹線でトンボ帰り。ああ、食い倒れの街なのにぃ。粉モンパラダイスなのにぃぃぃ。
新幹線車内では、気持ちの整理を…と感情のままに綴った迷惑なメールを師匠に送りつけ(後で読み返したら、文章めちゃめちゃでした~。ごめん!)、夕闇迫る京都の景色に号泣し、日が暮れたら暮れたで月がきれいで号泣。名古屋に着いたころ、涙も乾きどうにか感情のコントロールができるようになり、するととたんに沸き上がる強烈な空腹感。
実は、新幹線の改札を入る前に、「神戸すきやき御飯」なるものを購入しました。昨年10月、帰京時に目の前で売り切れてすっごく思いが募ったお弁当なのでした。悲しいだのせつないだの言っているくせに、こういうところはちゃっかり押さえとく私。どーもすいません~。

では、いただきましょうか。
なんで「すきやき御飯」が食べたかったかというと、「あたたまる」機能を試してみたかったから。このヒモを水平に引っ張ると、中の発熱体が作用し始めお弁当があたたまると。

「強く引く」の説明書き通りに、「えいっ!」 と力一杯引っ張ったところ、勢い余ってヒジが座席背もたれにドン! 寝ていた隣の席のにーちゃんを振動で起こしてしまいました。重ね重ねスマンです…。

割り下が絡んだご飯の上に、牛肉と玉ねぎ、彩りにいんげんが少々。シンプルなお弁当です。分厚い箱ですが、3分の2は発熱体で、お弁当部分はごくわずか…(苦笑)
実家のものや、私が作る割り下よりもかなり甘めの味付けでした。これはこれで良いのですが、ご飯にまであらかじめ絡んでいるので、ずーーと甘い。最後まで甘い。後半はちょっと飽きちゃいました。おつけものか何かの箸休めがあれば違ったんでしょうけれど、終始同じ味というのはつらいですね。お肉は柔らかくておいしかったですけれど。
さんざん泣いたあとに満腹になりゃ、自然とまぶたが重くなる~。故に寝る!
あっさり眠りに落ちた私が目を覚ましたのが新横浜駅を過ぎたころ。遠くに東京タワーが輝いていて、“現実”に戻って来ちゃったことを実感。毎度毎度のことながら、終わりの時はやっぱり淋しいもんです。今回は特に「お別れ」でもあったし。
はぁ~、とため息を付きながらも、コンタクトレンズをしたまま爆睡しちゃった目の違和感の対処に追われ、あっという間に東京駅。あっという間に現実世界。ブッツリとたち切られた余韻。
だからなのか、強気なことをいいつつも、実はまだかなり引きずっちゃてます…。
いま満作の花が満開なのだとか…。見たら泣いてしまいそうだけど、見てみたい。