どっぷりハマりきっている例のグループ、例の人をのぞいて、衣食住どんなものにおいても「これでなくちゃダメ!」って執着やこだわりはない方なのですが、唯一譲れないものがあるんですよ~。香港でも、日系スーパーまで出向き、わざわざ高いお金を払って購入し続けていた…。
それが、
キユーピーマヨネーズ!!味の素やケンコーマヨネーズ、トップバリューのものなども使ったことがあるのですが、いまひとつ口に合わないのですよ。酸っぱさが足りないのに油っぽい感じがしてしまって…。なので、多少割高でもマヨネーズはキユーピー!これだけは譲れない!
以前から、
「工場見学が好きでして~」という話はしていますが、申し込みが殺到してなかなか予約ができないのがツライところ。でも、今回はうまいこと激戦をくぐり抜け、キユーピー工場見学の予約が取れたのでした~♪
向かうは調布市仙川にある工場。駅から徒歩5分と、驚くほどアクセスが良く、甲州街道に面しているとはいえ、周辺は普通の住宅街という「町工場」的な雰囲気の工場でした。

晴れ着姿のキューピーがクルクルまわる時計塔のある門を入って、受付を済ませてゲストカードをもらったら、誘導に従って見学コースのあるビルへ入ります。エレベーターで4階へ向かうと、生産ラインのユニフォームをまとったキューピーちゃんがお出迎え。かわいいっす!

マヨネーズの中心にたたずむその手にはたらこキューピーをさげてますよ~(笑)
誘導に従って、生産ラインのあるビルへと移動します。どこの工場も同じですが、生産ラインの撮影は一切禁止です~。
まずは、敷地中央にあるオイルタンクを見学。大きいタンクが6つ。小さいタンクが2つもありましあt。大きいタンクは20トンも入るそうで、その半分10トンを毎日使い切ってしまうとか。すごっ!
次に見学したのは割卵機。タマゴは1日50万個使うそうです~。ほえええ。そりゃ機械がなくっちゃ割り切れない数よねぇ。タマゴを横に押さえて、舌からナイフのようなもので叩いてヒビを入れパカッと割ると、下で待ちかまえる器にはV字の切れ込みが入っているため、白身だけがそこから流れ落ちてきっちりと分別完了。この割卵機もキユーピーの社員の方が発案したんだそうです。
で、その大量のタマゴのうち、マヨに使うのは黄身のみ。残った白身や殻の行方がきになるところですが、驚いたことに全て使い切って、何一つ捨てるものはないのだとか。
なんでも、白身ははんぺんやかまぼこなどの練り物工場、ケーキを作っている製菓工場などへ引き渡され、殻は、関連会社でカルシウム入りのお菓子になったり、一部は学校で使用するチョークになるんだそうです。このチョーク、黒板下にたまったチョークかすを集めて花壇にまけば、そのまま肥料になると。さらに殻の内側にあるうすい卵膜は、化粧品や繊維製品に使われるのだとか。いやぁ。100%リサイクルですな!すばらしいです!
その次はボトル詰め。おなじみのチューブにどんどんマヨネーズが注入されていきます。でも、あの入れ物って自立させるのが難しいじゃないですか。ましてや動くコンベアの上では。なので、支えになるような青い器をはかせるんですよ~。青い袴をはいて、コンベアの上ですくっ!と立ち上がって滑走していく大量のマヨネーズ。小さなペンギンが並んで滑って行くような感じで、とっても愉快な図でした。
マヨネーズの絞り口って星形ですよね。あの星形の口からどうやってマヨを注入するのかなぁと思っていたら…。注入する口は円く大きく開いた状態のもので、キャップの内部に星形のパーツを仕込んでおいて、注入完了した本体にキャップごとはめ込み、そのあと特殊な熱をあてることで本体に密着させ一体化させるんだそうです。つなぎ目なんて全然見えないですけれど、そんな風にしてあのマヨボトルができているんですねぇ。おもしろいなぁ。
マヨネーズは、酢、塩、ものによってはカラシなど、菌を死滅させる力をもつ素材を大量に使用しているため、保存料は一切使っていないのだそうです。必要ないってことなんですね。酸素に触れるのは弱いそうですが、保存方法を守っていれば腐ることはないんだって。へえええ。
見学コースからもどるときにちらりとのぞいた社員食堂のテーブルには、醤油、ソース、爪楊枝などの入れ物にならんでマヨネーズのボトルがどーん。当然といえば当然なんだけど、堂々とした置きっぷりが「おっ♪」って感じでした。

生産ラインの見学、マヨネーズの歴史や作り方をわかりやすく解説した映像を見たら、プログラム終了です。ゲストカードと引き替えにおみやげをいただきました。ミニボトルのマヨネーズとキューピー人形、それと工場入り口でクルクル回っていたキューピーちゃんの5パターンあるという衣装紹介のステッカー、あと、写真には写っていませんがアオハタのリンゴジュースもいただきました。アオハタは創業者が同じの兄弟会社なんだそうです~。
ふつうのキューピーやらたらこキューピーがワラワラといる、なんとも可愛らしい見学コースでした。たらこブームを知らないので、たらこキューピーを「赤いカイコ??」とか言っちゃった私ですが…。
そうそう。社名の「キユーピー」は、字面のバランスから「キユーピー」と「ユ」を大きい文字で書き、「キューピー」読ませるそうなので、私もそれにならって書きました。キャラクターのキューピーは「キューピー」って小さい「ュ」を使ってます。ま、細かいことなんですけどね。
これだけは譲れない!キユーピーマヨネーズに、ちょっとうんちくが加わって、ますますこれだけは譲れなくなりそうですわ。いやぁ、これだから工場見学って楽しいんですよね~。次はどこへ行こう。どこの予約がとれるかなぁ~。狙うは森永なんだけど、これがまた難関でして~。
たらこキューピー柄のジャポニカの「じゆうちょう」も売店で買っちゃったよ~。