毒入り冷凍ぎょうざの騒動が広がっていますね。被害に遭われた方は本当にお気の毒だと思います。特にお子さんなんて、ほんのわずかな量でも身体が小さいだけに与える影響は大きいですよね。
でも、なんだか全部が全部「中国が悪い!」みたいになってますけど、日本取扱い企業側の管理体制が問われないのはどーしてなのかな?中国企業を責めると同時に、日本側の責任を問うて当然なのにね。なんとなく見ていて気分が悪いです。私が見逃しているだけかな~?
そんなワタクシ、もしあの冷凍ぎょうざを食べたとしても、きっと、けろりんぱ☆としているんだろーなと。もっともっとヤバイもの食べまくっていたし、全身汚染されているようなもんだからなぁ。毒を盛られても死にそうにない。きっと死なない。まるで岡田以蔵のようだわ…。
その岡田以蔵を描いた舞台、いのうえ歌舞伎☆號『IZO』。昨日2月3日で東京公演が終了しました。

劇中、雪が降る中、新撰組に追われた岡田以蔵が京の町を逃げまわり、劇中歌にも「雪か そりゃ寒いな… これが 雪のにおい…」と以蔵のつぶやきのような歌詞があり、そして、東京千秋楽当日は都市部すらを真っ白に覆い隠すほどの雪。ああ、できすぎです。
「間もなく開演です」のアナウンスと共に着席すると、目の端に映ったひとりの男性。あれ?っと振り返ってよく見ると、わああああ!橋本じゅんさんだー!!目立たないように浅く腰掛けてうつむいていましたけど、やっぱりオーラが違う!かなり離れた席なのに、ちゃーんと分かってしまいました。剛くんが「『荒神』での橋本じゅんさんとの出会いは大きかった」と、珍しく名前を上げてコメントしていたほどに影響を受けた方が見守る千秋楽ってどんな気分なんでしょう。もちろん、剛くんだけでなく「劇団の公演」として観にいらしたのでしょうけれど、IZOの公演パンフレットに、涙が流れるほどの言葉を寄せてくれた橋本さんが客席にいる!ってことで、なぜか私までテンションが上がってしまったのでした。
東京公演の残り回数が減っていくごとに、どんどんと気合いが入っていったように見受けましたが、千秋楽もすごかった。龍馬役の池田鉄洋さんの身体での細かいアドリブはお腹がいたくなるくらい笑わせてもらったし、以蔵の目も一段とギラギラしていたし、山内容堂役の西岡鉄馬さんの歌舞伎調セリフ回しも濃ゆかったし。すごすぎてちょっと気圧された感もあり、いつものように素直に物語に乗れないところはなきにしもあらずでしたが。
でも、なんども書いてますが、物語の山場、ままごとのような三三九度でおみつがグッと涙をこらえている表情を見てしまい、そこで一気に感情移入。ささやかな幸せが、ほんの一瞬で終わってしまうなんて誰も思いはしないよね。裏切られて捨てられて巻き込まれて落とす命のはかなさが詰まりきった場面に、東京千秋楽はぼたぼたと涙が落ちたのでした。
最後の最後。マンサクの花の舞う中での以蔵の独白で物語は終わるのですが、以蔵の目がいつも以上にキラキラと光っていました。涙がたまっていたのかな。落涙はしていなかったようですが、やはり思いがこみ上げるところがあったんでしょうね。
会場のあっちこっちから鼻をすする音が響く中、カーテンコールです。2度目のカーテンコールだったでしょうか。またも控えめに横並びの位置に立とうとする剛くんを、西岡さんがぐいぐいと前に押し出していました。その押しっぷりがおかしかったのか、くちゃっとした笑顔のままで深々とお辞儀を。そのお辞儀が誰よりも長かったのが印象的でした。
そのカーテンコールの流れで、さあ、お待ちかね劇団☆新感線千秋楽恒例の
せんべい撒きです!まずは座長である剛くんがマイクを持ってごあいさつ。
「みなさん、ありがとうございました。みなさんのおかげで無事に東京千秋楽を迎えることができました。では、恒例のおせんべい撒きをしたいと思います!みなさんに行き渡る枚数はありますので、譲り合いの精神でお願いします!」といったような挨拶をしていました。(←記憶曖昧)「おせんべい」と「お」がついていたのが剛くんらしくてちょっとほほえましかったなー。
せんべい撒きとは、字のごとく、出演者の皆様が客席にむかって記念のおせんべいを投げてくれるのです! 投げてくれる!って言ったっておせんべいは軽いので遠くまで届くはずはなく、その届かない席の方には、通路に登場した出演者の方々が「はい、回してあげてくださいね~」と配り歩いてくれるのです。ワタクシは、吉田東洋さんから「はい、どうぞ~」といただきました。
おみつ役の戸田恵梨香さんは、役柄通りのさばさばした豪快な投げっぷりで、かなり遠くまで飛ばしていたようですが、森田さんはどーにも上手くとばせないようで、前列にボタボタ落ちるのみ。某所で「非力ノーコン」とか言われちゃってました…。蹴るのは得意だけど、投げるのはヘタなんだよぅ、きっと(笑)
おせんべいを撒き終えて一度さがった出演者のみなさんですが、あれ?舞台袖にまだ残っています。なになに?と思ったら
「えー、今日は節分ですので
豆まきもしたいと思います!」と。
残念ながら非力ノーコンさんからは直接いただくことはできませんでしたが、島村源兵衛さんが投げたものをダイレクトキャッチ!さらには、山内容堂公が投げたものが転がってきたので、厚かましくもそれもいただいてしまいました。

おみやげの2品、これどうやって保存したらいいんだろう?おせんべいなんてあっという間に湿気てしまいそうだし…。困った。写真を撮りまくったあとお腹に収めるのが一番かな~?? でも、あまりにもったいなくて口を開ける勇気が出ない~!
「森田剛」って世間的に評判があまりよくないじゃないですか。見た目もあんな感じだし。それが、ジャニーズファン以外の人、演劇ファン、新感線ファンから「よかった」「驚いた」「見直した」って評価をもらっているのを見るとすっごくうれしい。もちろん褒め言葉ばかりじゃないけれど、まず、そういう入り口の評価がなければ、これから経験を積む機会すら得られないわけで。いのうえひでのりさんの「森田剛ってこんないい役者なんだと思わせたい」の言葉が、一部の人にはちゃんと伝わったことがうれしい。「次」って言葉を期待を込めて言えるのがうれしい。
「漢字が読めなくて~」なんてちゃかしながらも、コンサートツアー中もホテルに戻ってからセリフを覚え、その後も撮影やロケをこなしながら稽古してきたことが、こうして大きくてしっかりした形になったんだなぁと思うと、「よくがんばったね…」と母心全開で涙しちゃうのであります。
森田剛の魅力は、わかる人にはわかる! でもね、それだけじゃ足りないんだよぅ。わからないひとにも「おっ!」と気にとめてもらえる、そんな存在になってもらえたらなぁ。難しいことだけれど、評価してくれる人が少なからず増えたことで、その道に光は差しつつあるって思っていいのかな。あああ、もう!あんなにいい役者、放っておくのもったいないでっせ、関係者のみなさん!
客席にいらした橋本じゅんさんのブログ。本文にはなんの感想もないけれど、コメント欄にさりげなく感涙ものの言葉が!!! 検索よけなのか、目立たぬように書かれていながらも、簡潔な言葉の中に込められた暖かい愛と大きな評価がもうもうもう!! こうやってすっごくわかってくれてラブコールを送ってくれる人がいて幸せだね。でも、わかってもらうために正当な努力を続けてきたのは剛くん本人なんだね。……なーんて、ほらまた母心が(笑)
昨日は、舞台と客席とに別れていた剛くんと橋本さんですけど、願わくば次回目にするときは同じ舞台の上で。できれば『荒神2』で。まだ『IZO』の公演中だというのに、そんなことを祈らずにはいられないのでした。
んで、これで私の『IZO』観劇が終了したと思ったら大間違いさ!
実は、2月19日の大阪千秋楽、全公演の千秋楽に行く予定でございます。大阪滞在予定4時間半。その他の予定一切なしで、本当に『IZO』を観るためだけに、行くぜ大阪!ふんぬっ!(←鼻息)
あの~、母心ったってさすがの私も剛ママほどの年齢には達してませんので~。