12月の初旬より、今年最後の香港旅をしてきました。
今回は4泊5日。それなのに、3カ所に泊まり歩くという若干無駄な動きをはらんだ旅でもあります。
なぜそういうことになったかは、2日目に合流する友人のせい…いやいや、おかげでもあるのですが、それはまた次の話にゆずるとして。
実は、当ブログのコメントがご縁で教えていただいた宿泊施設(ホテルにあらず)に泊まりたくて何度も連絡しているのです。でも、そのたび「Full」と断られるという状況が続いており、今回もまた断りのメールが来てガックリ……
……からの、あっそうだ!で、1泊目は2016年10月末にオープンしたばかりのアティテュード オン グランヴィル(瑞生尖沙咀酒店)に決めました。
オールド香港をテーマにしていて、インテリアや部屋の造りなど香港迷が心ときめく仕掛けがいろいろあるとのこと。
そんな話を聞いて宿泊してみたいところリストに入れていたことに加えて、翌日の友人との待ち合わせに便利だからという理由での選択でした。なかなか強気のホテルレートゆえ、予算の都合上、一番安い部屋しか利用できそうにありませんが、それでも雰囲気は味わえよう!
尖沙咀の人混みの中スーツケースを転がすのは面倒ですが、ざっくりとは知った道なのでMTR出口から5分ほどで到着しました。
ちなみに、創作飲茶で人気のYam Chaが入ったビルの上階にホテルはあります。
ビルエントランス、エレベーターホールからしてチマチマっとした仕掛けが盛りだくさんでかわいいったら。多分に女子ウケ狙いなのがわかりますよね。
MTRの駅名風に書かれている『瑞生』はこのホテルを経営している会社名ですね。
5階のフロントでチェックイン。カードキーを受け取ってすぐに部屋に向かいます。私の部屋は8階でした。
廊下の造りはシンプルですけれど、壁や柱に香港の象徴的な風景や人々の絵などが描かれています。
ぎーーーっ(ドアを開けたと思ってください)
やだ、かわいいーーー思わず乙女な声が出てしまいました。
部屋幅いっぱいにベッドが収まっているありがちなコンパクト構造ですが、その壁やらなんやらにちょっとした絵が描かれていることがトキメキ度をガツンと上げています。
これ部屋ごとに絵が違うのよね。ランクの上の部屋はどんな絵なのだろう~(入って10秒で欲望メラメラ)
ドアを入ってすぐ『禁煙』
ベッド前の壁には香港電影金像奨のトロフィーと音楽をモチーフにした絵が
ベッドの頭側には、昔の鐘樓の姿が描かれた絵が掛けられていました。
ベッドサイドには、電話、セキュリティーボックスなどがコンパクトにまとめられ、その上のパイプは衣類掛けとしても使えるようになっています。
水が流れ出さないよう仕切りの高さもしっかりあるシャワースペースと水回り
オリジナルの小物がレイアウトされた洗面台。歯磨きコップがおいてあったコースターは、フロントで購入できました。
なによりも
きゃーーー!だったのがトイレ。シャワー洗面スペースと同じところにありながら、柄タイルを敷き詰めることで気分的な区切れを設けています。上の写真にも写っていますが改めて。
ウォーターフラッシュのボタンがまた洒落てるの。
トイレに興奮したのは初めてだわーー(笑)
小さなボトルは無料、大きな水のボトルは有料
尖沙咀のど真ん中、シティービューの部屋の窓からの景色は面白味がないですが、室内が楽しいのだから問題あるまい。
興奮したトイレですが、深夜にトイレの水が流れなくなるというトラブルがあったのです。ボタンを押しても「すこっ」というむなしい音しかせず、水はカケラも流れないという…
あれ?とはなりましたが、翌朝の修理対応がとても気持ちのいいものでした。
部屋の外にいたルームキーパーに事情を話す → リペア責任者に電話、すぐに部屋に確認に来る → リペアマンに修理の依頼、外出中に直しておくからとのこと → (散歩と朝食のために外出。部屋に戻ると修理が終わる直前)→リペアマンから丁寧なお詫び → ほどなく修理完了、責任者が部屋に来て3人で修復を確認 → 責任者からも丁寧なお詫び
こんな感じです。ここのところ香港のホテルで水回りのトラブルが何度か続いているのですが、手順はどこも同じでも、「夜中に不自由だったでしょう、ごめんね」と二人からお詫びされたのは初めてでした。しっかり責任者同席の確認もあって、そういう点ではしっかりしていますよね。もちろん、なんのトラブルもなく使えるに越したことはないですけれども。
話をホテルの造りにもどしまして、ロビーラウンジへ。
やだ、かわいいーーー 乙女ふたたび
部屋のトイレと同じ柄のタイルが効果的に配置されて、ワインの木箱を使った長テーブルにはホテル資料や地図などのが置かれ、またコーヒーマシーンでのドリンクサービスもありました。
夜も更けにホテルに戻って、熱いコーヒーがスイッチひとつで飲めるのはありがたいですよねー。宿泊客は全館フリーWi-Fiなので、メールやSNSのチェックなどしつつ、ここでゆっくりと深夜のコーヒータイムを過ごしました。
このロビーにいる青い羊は威威(waiwai)、オレンジの羊は嘉嘉(kaka)っていう名前なのよ。
まだまだ見逃しているものもあるんじゃないかな…と思うほど、細かなところまで作り込んでありました。仕掛けのすべてが「オールド香港」というわけではなく、モチーフに取り込みつつ、チャーミングだったりファニーだったりと親しみやすい味付けがされた香港かなーという印象です。
まだまだ開業したての緊張感があるのかもしれないので、これからどんな風にこなれて、どんなふうに評価されていくのか、ちょっと楽しみでもあります。
今回は
ホテルの公式サイトでレートのにらめっこを続け、当初の1200ドルからじわじわ値を下げ、800ドルになったところで予約を入れました。もしかしたら最終的にはもう少し下がったのかもしれませんが、環境・施設ともに初めての体験としては、まぁ妥当なお値段だったかなと思います。円安がだいぶ痛かったですが…
2日目の午後3時、女性スタッフに「バイバイ!」と手を振られてアティテュード オン グランヴィルにお別れし、尖東駅へ向かいました。
日本から到着の友人と待ち合わせて西鐵線で北へ。3カ所を泊まり歩くことになったきっかけの場所へ向かいます。
こまかな写真はインスタグラムにアップしています。あわせてご覧くださいね。