今回の旅、深水埗へ2度行ってしまいました。特に理由があったワケではないのですが、
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『注目エリアガイド』で深水埗エリアのコメント出しなどをしたこともあり、改めて行くべし!という刷り込みができあがっていたのでしょう。
で、深水埗で何をしたかというと街をフラフラと歩き、食べ、また歩き、食べ、結局食べ続けていただけでなんですけどね。相変わらずでお恥ずかしいですが、立ち寄ったお店を3軒ご紹介したいと思います。
【老鳳冰室】
70年の歴史を持つ老舗の茶餐廳が映画をテーマにリニューアル。ゴチャゴチャ感が心地良い上に、ご飯がおいしい! 元々地元の人気店だっただけに、ごはんどきは空席待ちが出ています。
凍奶茶は奶茶そのものを凍らせた氷が入っているので、薄まらず最後まで美味しいし、メニューが封筒型になって信箱に入っていたりと、細工も楽しいお店です。
こちらについては、香港旅をご案内する旅アプリVivoのトリップレポートに様子を記しましたので、よかったらご覧くださいね。
「流行中!新しくて懐かしいレトロカフェ懐舊冰室4選」※アプリ以外からでもご覧になれます。
老鳳冰室:深水埗基隆街216號
のんびりと歩いてるとこんな魅力的な唐樓が現れたりして。
日が暮れて間もない時間は行き交う人もまだ多く、露店商も店じまいをするかしないか。観光地として紹介されることも多くなりましたが、深水埗はまだまだ「生活」の匂いがぷんぷんするところ。匂いを立てている方々の迷惑にならないよう、不躾にカメラを向けることになってしまわぬよう気をつけながら写真を一枚。
ローカルな空気に触れるのはとても気持ちがいいですけれど、そこには間違いなく住む人の日々の暮らしがあるわけですから、「お邪魔します」という気持ちは常に持っていなくてはいけないなと思います。唐樓や壁のようにそそり立つ大きな集合住宅は魅力的です。でも、階段や通路などの共用スペースだって【住まい】ですもの、勝手に入り込んだりしないように注意したいですよね。だって、カメラを持った見ず知らずの人が、私が住む建物に入り込んでいたら嫌だもん、普通に怖いもん、それと同じこと。香港だから失礼な侵入が許されるってことは絶対にないですよ、はい。
【中醫さんの糖水店】
お友だちがお教えてくれた、中醫さんが営業している糖水店も行きました。クリニック入口の小さなスペースに並べたテーブル。10人入れるか入れないかの小さなお店ですが、その分、外賣のお客さんが引きも切らずやってきていました。
店員さんも2人だけなのでテンテコ舞い。オペレーションも少々滞りがちで席に座ってからかなりの時間放置されましたが、本職ではない(?)のですからそのくらいは許容範囲ということで。
「これを食べるべし!」は特式仙草百配、25ドル。ココナッツ+エバミルクをベースに、涼粉、芋圓、はとむぎ、小豆、タピオカ、仙草などがたっぷり。そのひとつひとつが手をかけ、時間をかけて仕込まれた品。特に芋だんごのモチモチが絶品です。甘さはとても抑えてあるうえに、体に良い物が合わせ技てんこもり。勝手に「解毒された!」という気分になりました。
ボリュームもたっぷりなので、お腹パンパンでヨロけながら歩くことになってしまいました。ふぅ~~と何度深く息を吐いたことか。
こちらのお店は、その友人が大切にしているお店なので、あえてデータは書かないことにします。興味があるかたはぜひ検索してくださいね。
こんな丸角の唐樓もまだまだ健在です。
上階部分は住宅から漏れる弱い灯りしかないこともあって、階下の商店の灯りと街灯の灯りで、なんとなく下からライトアップされているような効果も感じます。
そんな唐樓の鐵閘にはたくさんの信箱が。こうやって日々使うことでどんどん味が出てくるのですよね。手書きされた階数や屋号などにもときめいてしまいます。
うちにもまっさらな信箱がありますが、物として見慣れてはいるものの、ただ飾ってあるだけなのでときめき度数は低いもの。
【新香園】
24時間営業でおなじみの新香園。いつ行っても人がいっぱいので、素直にすごいなーと思います。
深水埗で長らく営業している店、たとえば
劉森記、緑林甜品(リンクが古くて申し訳ないです)、
維記咖啡粉麺などなど、どこも常に安定したにぎわいがあるんですよね。それだけの底力がある、それだけ地元の人に愛されているということなんだと思います。だからこそ、ズカズカどすどすのよそ者乱入はアカンのです。
馳名ですから、やっぱりコレを食べます。
というか、これしか食べたことがありません…(だめじゃん)
蛋牛治を烘底で。真夏のムシムシの中ですけど、やっぱり食べ物がほかほかというのは嬉しいものです。たまごの端っこが良い具合にきつね色になっていることでカリッとした食感もあり、ちょっと得した気分です。
何度も同じ話をしているような気がしますが、烘底をお願いしたときのパンの焼き具合ってどうしてこうも絶妙なんでしょう。パンそのものはごくごく普通の、それこそ嘉頓あたりの業務用のものだと思うのです。なのに、数分火を加えるだけで、サクッとがありふわっとも残りの焼き具合。失敗したものにであったことなし。不思議。もしかしてバルミューダトースター使ってる!? ←使ってないです。自分が欲しいだけです。欲しい…
新香園: 深水埗桂林街38號A舗
小さな焼味店の店先には、お祝いの子豚ちゃんが「食べて」と言わんがばかりの姿で置かれていました。あとはかぶりつくだけという見事にさばかれた姿。お店のお祝い事?それとも、身近にお祝い事があったのかな。閉店後にみんなでワイワイと味わうのかなーーなどと思いながら……ぶひーー