あけましておめでとうございます。
本年もゆるーく香港と絡んでいきたいと思いますので、お時間があるときにでも、ちょろりのぞき見していただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
さて。既視感あるタイトルではじまりました2016年。そうです、思い起こせば1年前。鼻息荒く菠蘿包を作ったものの、初めの一歩でミスったために、見た目コロッケのようなシロモノができあがったあのときと同じ……。(そのときのドタバタは
こちら)

その際に使用した『菠蘿包預拌粉』と同じ系列に、「雞尾包が加わった」と
杏♪さんから情報をいただき、さらにはわざわざ購入して送ってくださったという。ありがとうございます。菠蘿包での暴れっぷりをご覧になっても、背を向けることなく最新アイテムを差し出してくださる……なんと慈愛に満ちた方なのでしょう(感涙)
雞尾包預拌粉の中身はこちら。

一袋で4個分ができる粉2袋、飾り生地用の粉、ドライイースト2袋。菠蘿包とパーツは同じですね。
さあ、今回は失敗は許されませんよ。事前にメーカー金像牌のHPに掲載されている手順を見て、動画も見て、なんとなくわかった気になって(えっ?)、いざ!
菠蘿包は一気に全量を作ってしまうという暴挙に出たことも敗因のひとつだったので、今回は慎重に半量で作ります。

まずは生地の粉を一袋にドライイースト一袋を投入、水、油を入れ、静かに混ぜていきます。この第一段階が一番大事と菠蘿包の失敗に学びました。そうです、「もういいよ!」と生地がサインを出すまでひたすら捏ねて捏ねて捏ねまくらなくてはなりません。でないと、その先なにをやっても生地は膨らみません。コロッケになります。
捏ねます捏ねます。かなり疲れますが、途中で手を休めるわけにはいきません。腰と、なぜか脇腹も痛くなりましたが、ひたすら捏ね続けていると、あら。

ある瞬間、突然に手に生地がくっつかなくなります。これが生地が発するOKサインか! 確かに生地がつるんとして、菠蘿包のときにムリヤリに手指から引きはがした生地の感触とは明らかに違います。ふふふ、勝った!(早くも勝利宣言してしまう浅はかさよ)
生地にラップをかけて、オーブンレンジの発酵機能で1時間。第一次発酵です。
1時間経過----
ふふふ。ふくらみました。

比較対象物を置かずに撮っているので、ふくらんでいるかどうか怪しい写真になっていますが、ちゃんと膨らんでいるんですよーー。ぷくぷくとした弾力が気持ちいいです。
膨らんだ生地を4等分し、ガスを抜きながらのばしたところにココナッツロングをまぶしながら丸めていきます。

ココナッツロングはミックスに入っていないので手持ちのものを使いました。ココナッツフレークでもパウダーでもそれっぽいものならなんでもOKだと思います。ココナッツフィリングを作って入れたら、より本格的になりますよね。
ちなみに私が使ったのは、カルディで購入したこういったものです。
※1/7追記 下記ご参照ください「祥香茶餐廳の雞尾包のような容姿」をイメージしてコネコネ成形。

どうです、このやや太り気味のぼってりとした形。天板や生地に飛び散ったココナッツも排除せず、ありのままの写真を撮ってしまう私の心意気(心意気とかいてガサツと読む)。
ありのままの容姿にオイルを塗り、1時間ほど生地を休ませます。
その間に飾り用の生地を練っておきます。


こちらはひとつの袋に8個分の粉が入っているので、計量しながら半分を取り出し、溶かしバターと練り合わせます。
滑らかなになった生地をしぼり袋に入れ本体生地の上に細い線を描くわけですが、しぼり袋なぞ持っていないので、やや厚めのビニール袋を使って代用しちゃおう。しちゃおう。しちゃ…←なにかが起きる予感
1時間経過----
休ませておいた生地を見てみると、んまぁ!生地がパツンと張ってますよー。

涙の粒も球体のままポロリと転げ落ちる10代の肌のハリのようです。ハリなんてもんを失って久しいので、表現テキトーです。涙も頬の上を迷走するお年頃ですから。
いよいよ仕上げです。溶き卵を生地に塗り、先ほど作った飾り生地を絞り出し……
ボシュッ!!!圧力に負けて小さく切ったビニール袋の口が裂け、中身がボテッと飛び出しました。
わわわっ! 本体生地を救うべく、大慌て剥がし取ります。焦る焦る……あれ? いやそれが。
さすが10代のハリです。若干ヘコミはできてしまったものの、あっさりときれいにボテッが剥がれました。そうだよなぁ。10代の頃なんて、メイク落としも楽ちんだったもんな。アイメイクだろーがなんだろうが、多少の凹凸もモノともせずに、ささっとすっぴんに戻れた気がするもん…。

ビニール袋を新しくして絞り出しを再開しますが、やはり生地にビニールが負けてしまいます。仕方ない。私の手という道具を繰りだそう。
体温でバターがダレるので、手早く生地をのばして細長い棒状に。本体生地にぺたっと貼り付けて、なんとか雞尾飾りっぽい飾りになりましたがどーよ?

中央に白ごまをふり、ココナッツロングもぱらぱらと。あとは190℃のオーブンで焼くだけです。

なむなむ。10代のハリなんて贅沢は言いません。少しでもお肌がきれいになりますように。なむなむ。(菠蘿包のときより、格段に贅沢な願いをオーブンにぶつけております)
13分経過----
焼き上がりました!!
うん、私の手のばしによる飾り、雑!

でも、良い香り~~~。ちゃんとパンになってる~~~。
あら熱を撮ってから記念撮影します。

いいねー、きれいだよー、良い香りだねー、その角度最高だねー。
口走ることが怪しげなグラビアカメラマンのようです。うれしくてやや変態混じってます。
中もお見せしましょう(ここぞとばかりにドヤる)。

ちゃんとふくらんでいますよーー。混ぜ込んだココナッツロングは目分量でしたが、適量で良いバランスでした。
ふかふかの生地、甘くサクサクの飾りとほんのり感じるココナッツのシャキシャキ感。おいしいです。興奮で記憶との合致がうまくできませんが、きっとコレは香港の雞尾包の味のはず。おいしいです!

いやいやいや、やればできるじゃん私!
と鼻息も荒く調子にのっていますが、最初の失敗がひどすぎただけで、真面目に生きている方々の手にかかれば、それはそれなりに仕上がるものかと。
いやでも、いつまでもダメな子じゃない(かもしれない)自分を認識できた申年年頭。今年はきっと進化できる!やればできる!……という、セルフマインドコントロールへも繋がった『第1回 鶏尾包を焼いてみた』、これにてレポートを終わります。ご静読ありがとうございました。
杏♪さん、改めまして、ありがとうございました。
※1/7追記なんと、ここでミスを犯していました。
飾り用の生地は先に作っておき、飾り分を取り置いた残りは中身のフィリングにするのでした。友人から指摘され、映像を見直しするまで完全ドヤ顔でした。ハズカシーーー。失礼しました。近々、完全版を作るべく再挑戦します!
冷たくなってからは20秒レンジしてから1分トーストしたらふっくら元通りで味わえましたよー。