残された時間はホテルチェックアウトまでの約4時間。ヒースロー空港に行きやすいように、空港への直通列車の出ているパディントン駅近くに宿泊したのは正解でした。最終日に多少時間があるというのは、気持ちの上でも余裕に繋がりますよね。
駅の近くには朝食を提供する店がいっぱい。どこにしようかな、と店をのぞきながら歩き、最後なのでやっぱり正統派イングリッシュブレックファストにしようと、イングリッシュマンが数人食事をしている店に入ってみました。


ガラスケースの中に数種のおかずが並ぶデリカテッセンのような作りの店の片隅に座り、あたたかいミルクティーと一緒に、たまご、ソーセージ、ベーコン、ベイクドビーン、ベイクドトマト、マッシュルーム、カリカリのトースト、のボリュームたっぷり朝食をいただきます。食事中も何人もテイクアウトの朝食を求めに入ってきます。何も知らずに入ったけれど人気のお店だったのかな?

食後はパディントン駅に出向き、ぐるっと駅見学。パディントンといえば児童書の「くまのパディントン」ですが、この駅で拾われたことから「パディントン」と名付けられたんですよね。
駅の中に像があると聞いていたので探してみようと思ったのですが、なにせ大きなターミナル駅なので目星のつけようがない~~と思ったところへ現れたポリスマン! 「パディントンベアを見たい」と言うと「銅像の? こっちこっち。着いてきて」とわざわざ像のあるところまで案内してくれました。
「ほら、ここだよ。上には専門のショップもあるからね」と教えてくれると、さわやかな笑みで去っていった若いおまわりさん……うっとり。そんな感じで警察の方に案内していただいたパディントンの銅像がこちら。

ちゃんとスーツケースの上に座っています。日本で知られているむっくりとした姿ではなく、よりリアルな方のビジュアルの像なんですね。間もなくイギリスで公開されるの実写版の映画も、パディントンが「熊でござる!」ってビジュアルですもんね…チョットコワイ…。でも、コリン・ファースが声をやるんですよね…スキ♡
専門店では、お土産のぬいぐるみを購入することができました。うん、このぬいぐるみのビジュアルが日本ではおなじみよね。

パディントンat パディントン駅の図。
たっぷりの朝食でかなりお腹はいっぱいですが、はやりシメにはスコーンを食べなくてはならないでしょう!
相方ちゃんが徒歩20分くらいのところにあるベーカリーカフェをチェックしていてくれたので、腹ごなしの散歩をかねて行ってみました。もしお腹が苦しくて食べられなくても、テイクアウトできるし。そのためにクロテッドクリームも買ってあるし!
そして着いた店にびっくり。前回訪れて、スコーンと手作りジャムのおいしさに感激した店でした。

前回とは全く別方向からのアプローチだったので、店名を聞いて支店かと思っていましたが、まさかのそのものズバリ店。予想外の再訪となって気持ちも一気に上がりました。
テイクアウトもするけど、イートインもする!!!
カフェスペースはリフォームされ、ディスプレイカウンターがなくなり客席が設けられ、店奥にはオープンキッチンができていました。


木のあたたかみを活かしたインテリア、カントリーテイストの食器など、少しずつテイストが違うのに全体にトーンが揃ったプレゼンテーションはさすがですー。気取りがないのに本場感があって、とても居心地の良いカフェです。
プレーンスコーン+アールグレイの最後のクリームティーです。

小ぶりだけれどしっかりした生地のスコーンは満足度高し。ジャムはミックスベリージャム。酸味があるのでラズベリーが多めなのでしょうか。なめらかでフルーティで、濃厚なクロテッドクリームによく合います。
時間を気にしつつお茶をいただき、ベーカリーで持ち帰り用のスコーンを確保。



ビン入りのジャムも見つけたので併せてお買い上げ。スコーンを食べるわ買うわで、レジのおじさまもちょっと驚いたのか「そんなに好きなのか…?」といった風の顔を見せつつ、店のオリジナルチョコレートを1枚「ギフトだよ」とおまけしてくれました。これが、ベリーの粒が入ったとてもおいしい品で、帰国して数日後に大感激したという…(またの機会があったら、これも買ってこよーっと)

ついにお別れの時がやってきてしまいました。スーツケースを転がし、パディントン駅からヒースロー空港直通の特急・ヒースローエクスプレスに乗り込みます。

この運賃も
ブリット レイル フレキシーパスに込みなので、チケットを買う手間もなくスイスイ。
このパス、乗るたびに提示はしていたけれど、結果的に日にちを記入されたのは最初の1回だけ。日にち欄が埋まらなければ有効期間中ならいくらでも乗り放題になってしまうんだけど、いいんだろうかーーー(もちろん、私たちは清く正しい使い方をしましたよ!) おおらかというか大ざっぱでいいわぁ、英国鉄道。

13時05分。ほぼ定刻通りに動き出した機体。6泊7日の英国旅は、予定外の観戦もあっての文字通りの蹴球三昧旅となりました。自分の都合だけではどうにもならないこともあるし、今しかできない旅をしたなぁーという充足感でいっぱいです。
天候にも恵まれて、怪我も病気もなく飛び回ることができました。訪問地のデータを集めておいてくれた旅の相方ちゃんと、だらだらと書き綴ったこのブログにおつきあいくださった方々に感謝申し上げます。ありがとう!
どこか知らない土地を旅してみたい! そんな気持ちもまたムクムクとわき上がっています。
《おわり》

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さて、香港話はどこからはじめましょうかーーー