旅の間、雨の心配をすることがないというのは、荷物はもちろん気持ちも軽くなりますね。この旅の間は一度も傘を出すこともなく、Tシャツ+パーカー、朝夜はストールを首に巻いて…といった軽装で歩き回りました。この日も少し空気が冷えているものの、青い空が気持ちのいい朝です。

朝食を食べにホテルを出て、向かったのは徒歩10分くらいのところにあるティールーム
『Sugar Junction』。マンチェスター観光局の方がおすすめしているブログ記事を読んで、チェックをしていたお店です。
朝からスコーンが食べられるのかな? 朝食には特別なメニューがあったりするのかな??

石造りの古い街並みを残す一角を曲がると小さなその店はありました。すでに先客が何人か。アンティークでまとめられた店内には、先客が3組。かわいらしい店員さんに「好きな席へどうぞ」と言われて窓際の席に座りました。

カウンターの上で焼きたてのケーキが4~5種キラキラと輝いていましたが、ここは初心貫徹。観光局の方おすすめのスコーンを食べなくちゃ。
その前に、朝食らしくエッグベネディクトをシェアしていただきます。とろ~んとしたポーチドエッグになめらかなオランデーズソース。中身はスモークサーモンを選びました。

そして、今回の旅では全力で食べると決めていたスコーンを。

こちらのものは大人のげんこつぐらいありそうな大きさで、中がふんわりとホットケーキのような食感です。豪快に盛られてきたベリージャムとクロテッドクリームを、豪快にたっぷりと付けていただきました。おいしい♡

お腹が満ちたところで、前日もお世話になったメトロリンクに乗って、マンチェスターにあるもうひとつのサッカーチーム、マンチェスター・シティのスタジアムまで出かけてみました。

Etihad Campus駅で降り、階段を上ると目の前にエティハド・スタジアムがドーン!
その手前にオフィシャルショップがドーン! 当然のように引き寄せられて、グッズのあれこれを見てしまいます。
これは相方ちゃんとの共通意見なので、たぶん間違いないと思うのですが……マンチェスター・シティのオフィシャルグッズはセンスがいい! スカイブルーというチームカラーが美しいということもありますが、わかる人はわかるけど、わからない人にはごく普通のデザインに見えるようなものが多く、あまりのかわいさに私も自分用とプレゼント用にTシャツを衝動買いしたのでした。


試合もスタジアムツアーもない日だったので周辺は閑散としています。とはいえ、間もなく6万人規模まで拡張される予定の立派な建築物としての迫力は充分。はぁー、それにしても本当にこのシティのブルーは美しい。かっこいい。
メトロリンクで街中に戻り、本能的なノリで中華街へと足を運んでみました(笑)。すると中華食材屋さんの入口に陳慧琳と張智霖の美心月餅の広告が!

「中國城」と書かれた立派な門も。実は、マンチェスターは広東語率がかなり高い! もともとは西の港町リバプールに多くの広東人商人が入り、そこからマンチェスターまで広がってきた、と何かで読みました。

中華街には来たものの、相方ちゃんも私も香港へ行く機会がそれにありにあるのに「ここで飲茶するのもねぇ」ということになり、そのまま中華街を脱出。気の向くままにフラフラと歩いていたら、前方に荘厳な建物が見えてきました。
教会かな?教会にしては規模が大きいよね?なんて言いながら近づき、勢いで中に入ってしまいました。

鈍感な私でもかなりの歴史的建造物とわかる建物の中には甲冑やら銅像やらが恭しく飾られていて、建築的・時間的な重厚感をひしひしと感じます。



「怒られたらすぐに出よう」なんて思っていたけれど、中の表示をよく読むと、そこは「タウンホール」。市庁舎というところでしょうか。2階以上のオフィスフロアには入れませんが、グランドフロアは一般に開放されていました。
ステンドグラスから射し込んだ優しい光が、美しいドーム型の天井に陰影を付けて、さらに時間の厚みを増して見せています。
開放されている部分をぐるっと1周。なんて素敵な建物……ん?…
んんん? こんな時でも忘れはしませんよ、食欲というものをーーー。

発見。
そんな歴史的な建物の一角がカフェになっているではないですか。しかも誰でもwelcomeとのことですから、行くでしょう、行くしかないでしょう。

白いテーブルクロスがかかった席で、トマトベースのスープをいただきました。大きなボウルにたっぷり入ったスープと温かいパン、これだけで充分満足のボリュームです。テーブルを担当してくれたスタッフの男の子のくるくるっと爆発した頭と木訥とした雰囲気が「コリン・ファースが演じそうなキャラだね~」なんて話をしながら、ポットにたっぷり入った紅茶も楽しんで。
帰り際に建物入り口にいらした案内スタッフらしき方にうかがうと、この建築物は1868年に着工、1877年に完成。85 mの高さがある時計塔には 23個のベルが取り付けられていて 1879年にその音を鳴らし始めたのだそうです。
《つづく》
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もしまた機会があればタウンホールのカフェでアフタヌーンティーしてみたい!