とあるご縁で…と略してしまうには大きすぎ、身に余る幸運をいただいて、9月中旬にイギリスへ行って参りました。
日本では夏の終わりもイギリスは秋の観光シーズン真っ盛り。希望の日程では航空券が押さえられないという、はじめの一歩からの躓きもありましたが、航空会社の予約担当の方が「別日を押さえつつ、限界まで希望日で待ってみましょう」と心づよい言葉をかけてくれたこともあり、「きっとなんとかなる」という不思議な安心感のもと吉報を待ったのでした。
果たして希望出発日半月前、「ご用意できました」「わーい!」。
オンラインでポン!の予約があたりまえの昨今ですが、先方の都合により電話でやりとりをすることになって再認識した生身の対応のありがたさ。こまめに連絡をくださった予約担当の方にもなんだか情が湧いてしまい、eチケットが送られてきて、これにてお別れ…と思うとなにやら一抹のさみしさも…(やや大げさ)
冒頭の「とある」については、おいおいお伝えしたいと思います。

今回のイギリス旅は、サッカー観戦+合間は観光、というプランで進めていました。ところが、直前になってUEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグの日程が発表になりロンドン・リバプール滞在日と試合がかぶる幸運が舞い降り、さらにマンチェスター滞在日にマンチェスター・ユナイテッドU21の試合の無料招待まで…と不思議なくらいコロコロと運が回って、2試合観戦の予定が気付けば5試合観戦と、とても蹴球濃度の高~い旅となりました。

9月12日午後、ヴァージン アトランティック航空にて成田から出発!
劉青雲、古天樂の『掃毒(The White Storm)』、ベン・スティラーの『LIFE!』などを見つつ、3食+αの食事をお腹に収め、離陸から12時間35分。無事にロンドン、ヒースロー空港に到着しました。
しかし、私たちの目的地はヒースローから先がある!

長距離バスで目指すは南の港町、サウサンプトン。事情の説明もないまま、なぜかバスが「not in service」となって45分も動かなかった、というアクシデントも旅の味。(←そのときはまじめに焦ったけれど…) 渋滞もあり夜20時を過ぎて、ようやくサウサンプトンのバスステーションに到着したのでした。移動時間約16時間? がんばったなぁ、私のおしり。
その夜は、ホテル近くの食事もできるパブでフィッシュアンドチップスの夕食など。「名物に旨いものなし」とはいうけれど、これ、ふっくら肉厚の白身魚がスパイスの効いたサクサクの衣をまとっていておいしかったです。

イギリス料理は美味しくないとよくいわれますが、そんなことはない!
昨年4月の旅同様「イギリスだって、ちゃんとおいしい!」と素直に思います。屋台、駅の売店の食べ物を含めて、否定するような材料はひとつもなかったですよ。
時差ボケもないままに就寝し、爆睡中のその夜中……非常ベルが鳴り響き、びっくりした勢いでベッドから転げ落ち、右足を強打し右腕をすりむいた、という旅の初日でした。非常ベルは誤作動で何事もなかったのですが、私の右腕に今も残る擦過傷のあと……これも旅の味よね、うんうん。
翌日は、蹴球旅一試合目 サウサンプトン対 ニューカッスル の観戦です。

青空が広がるサウサンプトンの朝。朝食はド定番のイングリッシュブレックファストをいただきました。このボリュームでハーフサイズです。

もう一度言いますが、これでハーフサイズですから、もうお腹いっぱい! 隣席のおじーちゃん4人組が食べていたフルサイズは、お皿からあふれんばかりにあれやこれやが盛りつけられていましたよ。それをきれいに完食しちゃうんだから、お年を召していてもビールで鍛えられた英国紳士の胃袋は強靱なりー。
パツパツのお腹を抱え、町のシンボル・セントメリーズ教会を眺めながら、一路セントメリーズスタジアムへ。サウサンプトンFCのホームスタジアムです。


オフィシャルショップでグッズを買い、スタジアムへ入る選手の入り待ちをします。3度目ですから、なかなかに手慣れたもんです(えっへん!)

地元サポさんたちに混じって選手をお出迎え。試合前なのにひとりひとり丁寧に対応する、心意気もプロの選手たちには感服するばかりです。
この夏の移籍市場で主力選手をごっそりと、監督まで持って行かれてしまって「どーなるんだセインツ~~」と涙を流す日々でしたが、ファンサービスにおいては伝統というか、良い意味のゆるさ、ファンとの信頼関係がちゃんと残っていてホッとしました。ユニフォームを着込んだおばあちゃんたちが、孫くらいの年の選手たちとキラキラ笑顔で話している姿は、端で見ていて本当に和みます。
早めにスタジアムに入り、ウォーミングアップの見学。緑が美しいピッチの芝、少しずつスタンドを埋めていく地元ファン、気持ちも距離も選手とスタンドが近くて素敵だなぁーーー


2014年9月13日 15:00 kick off
Southampton FC vs Newcastle United
St. Mary's Stadium, Southampton, Hampshire
観客数 29678

残念ながら吉田選手はベンチスタート。ベンチ入りの時からユニフォームを着て、アップの時もハーフタイムもずっと気合いを見せていました。


ピッチサイドで並んでアップしていたガルドス選手が89分に3人目の交代選手として呼ばれたときにはがっちり手を組んで「行ってこい!」とがっちり手を組んで送り出していましたが、出場できず悔しそうな様子は遠目に見ても伝わってきました…
と、そんな様子を見つつ、セインツ押しまくりの試合に興奮しつつ、ふとベンチを見ると、ジェームズ・ウォード=プラウズ選手が生着替え中でえええーーーっ!(鼻血)


慌ててカメラを向ける私を見て、隣席の地元サポおばちゃんが「あなた欲望に正直ね」的にゲラゲラと笑ってました。はい、正直です。若い男の子(19歳)の鍛えられた裸体ハアハアでございます!(笑)
試合は4-Oで終了。気持ちの良い勝ち方です。
試合後は選手の出待ちを。inの時に会えなかった選手からサインをいただいたり、写真を撮らせてもらったり。朝食でお腹いっぱいになったのと同じくらい、心もいっぱいにしていただきました。
そんな思い出の写真たち(の一部)。だらしない顔で彼らと並んで写る私は自主規制しました。

先ほど裸体を見せてくれた(←見せて?笑)プラウズくんからは、彼が表紙を飾る冊子にサインをいただきました。そのときの笑顔たるや、かわいいったらなかったです。

《つづく》
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