遠い方の港町旅も残すことあとわずかとなりました。
チェルシーのホーム、
スタンフォードブリッジのスタジアムツアーを終え、簡単なランチを挟んだあと、
前日ビッグマッチを観たエミレーツスタジアムへと改めて出向きました。
アーセナルの本拠地、とにかくデカイ!でも、埼スタのほうが収容人数はちょっと多いと
前回も書きましたが、先日改めて埼スタのスタンドをじっくり見てみて思ったのが、アッパーエリアの置き去り感がハンパないのね、と。もっと上下一体感を持たせる設計はできなかったのかのぅ、といまさらなことを言ってみる。
ツアーはひとりずつオーディオビジュアルハンドセットを借りて、そのガイダンスに沿ってセルフで回る形式。
日本語が選べることもあってか、スタンフォードブリッジでは見かけなかった日本人もちらほらと。ハンドセットと一緒に写っているのはツアーパスです。このパスについているネックストラップはもちろんいただけますのよ。
ハンドセットを渡される前に手荷物チェックがあるのですが、これがかなり厳しく、バッグの奥までしっかりと確認しています。ぐいぐい手を突っ込むもんだから、隠し入れてあったチェルシーのショップの袋が見つかっちまった…。すると
「Boooo!次は先にウチに来な!」と、冗談半分引きつり半分のブーイングを受けてしまいました。あは、あははは。
そんな中「ここでセインツの袋が見つかったらどんなこといわれるんだろね?」 「ナンも言わずスルーじゃない? もしくは鼻で笑われるとか~ww」と自虐的に笑いあう相方ちゃんと私。こらこら。
ツアーはいきなりVIP専用のレストラン&VIPシートからの眺めではじまります。二つ星レストランでのお食事、そして近すぎず遠すぎずの絶妙な位置からの観戦。お優雅~。
「いいなぁー」と単純にあこがれていましたが、セインツさんのところを観て思ったのが、ここに座る=ここで食事をする、ってことはそれなりのドレスコードがあるってこと。みなさんそれなりにエレガントに着飾っていましたから、んー、だったら私はいいかな、と。
力はいって熱くなったら服破っちゃいそうだもん。気がついたらスカートのスリットびりびり~、背中のファスナー裂けてる~とか、自分のとほほな姿がリアルに想像できちゃうのが悲しい。
選手エントランスでは特大エンブレムがお出迎え。
チームの一員である誇りを感じろ!という激励であり、アウェイの選手へは威圧感を与えるものであると。
エンブレムに大砲がデザインされているのは、発祥を意味するArsenal=兵器工場ってチーム名からだけど、香港にArsenal Streetって名前のトラム駅があるのも同様の理由からなんですぜー。
歴代の名場面を壁に掲げた通路。
ここを抜けることで、諸先輩方への敬意を払うと同時にイメトレを行う効果もあるんだとか。
通路を抜けて右へ向かうとロッカールームです。
こちらアウェイのシャワールーム。当然なんの仕切りもなくあけっぴろげでございます。しかもタオルを掛けておくような場所も見あたらず、選手の皆さん、どこからどこまでマッパで移動なさるんでしょう? そういう詳細教えてくれないと、気になって夜しか眠れないっ!
こちらはホームのアーセナルのシャワールーム。アウェイ同様シャワーブースには仕切りはなし、しかしホームだけにはピカピカのジェットバスが備え付けてありました。んー、ゴージャス!
その奥にありました、おまちかねのロッカールームが! 扉や棚などはなく、クローゼットのようなスポンとした作りでした。
埼スタと同じですね。チェルシーのあの気遣いあふれるロッカーが特殊なのかしらん?
キャプテンとGKは場所が決まっているそうですが、それ以外はランダムだそう。
ポドルスキ、チェンバレン、ウィルシャー、ラムジー。あれ? しまった、ジルーの撮ってないジルーの!
このときまだウィガンにレンタル中だった宮市亮選手のユニも飾られていました。
ミヤチのFA杯での復帰戦、颯爽と登場も30数分で再び負傷、涙を浮かべて担架で退場の場面をオンタイムで観てしまい、やるせなくて悲しくて。そのサッカーの神様の無情さに、どばっと「だったら私が応援しようじゃないの!」と勝手に熱あげてしまいました。リハビリも順調とのことなので、来季またこのユニを来て躍動してくれると信じています。
アーセナルのユニフォームは試合当日にキャプテンが半袖か長袖を決めて、全員統一で着用するそう。
へぇー! 知らなかったです。気づきもしなかったわー(^^;) それが「アーセナルの美学」だそうだけど、そ、それってどうなの? 体感温度って人それぞれよねぇ。
DFでは、引っ張られるのがいやだからって冬でも半袖を着る人もいるのに。うーん。でもそれが伝統で美学なのね、うむ。
プレイヤーズトンネルを抜けてピッチへ。
毎度同じ感想しか出てこないけど、芝が美しいーーー!
芝のお手入れ中。
こればかりは100%人力で、そして専門職人の手によってしかできないことだそうです。
以前、NHKの「サラメシ」で埼スタの芝職人さんを取り上げていて、その繊細で奥の深い仕事内容に感嘆するばかりでした。以来、美しい芝を観るたびに、その美しさを保つために尽くされてた熱意と愛情を感じて胸が熱くなっちゃうのでした。
最後にインタビュールーム、プレスカンファレンスルームを見学して、一番最後の部屋へ。仕切りのついたデスクがずらっと並んだプレスルーム。とっても広い!
VIPシートには座ってみたいとは思わないけど、ここは座ってみたい! 座るだけね。座るだけ。座って働いている人を見ていたいだけ~~~。
そして関係者駐車場を横断して受付に戻るとハンドセットを返却してツアー終了。
こんな風に駐車場が建物内部にあると、サウサンプトンさんところみたいに気軽に選手に近づくことはできないってことよね。ふー。
スタジアムを出ると午後4時少し前。いい具合にお腹も空いてきました。これ以外はすべて行き当たりばったりの食事だったけれど、「英国にいてこれは外してはならぬ」と下調べをしたアフフタヌーンティのために
いそいそとティールームへと向かったのでした。
ハンドセットの説明が丁寧なので、すべて見るとかなり時間がかかるんですよー