「冰室」という文字を見るだけで、悲しみを超えた怒りを抑えられない今日この頃ですが、気持ちを無理やり切り替えていきたいと思います。
10月の掲載お礼参りの際、旺角の2つの冰室をはしごしました。
日曜日の午後ということもあって、中国冰室の中2階は満席。初めて1階のテーブルにつきました。店主さんに本を渡し掲載のお礼をいうも、こちらのお店はメディアなれしているのせいか、「ふーん」とページをめくると「多謝」と軽いひとこと。げっ。掲載ページが後ろのほうだから気分よろしくないのかしら…(どきどき)
と同時に大変なことに気付く。
カメラの電池が切れましたーーーーーーーー!あってはならぬ事態に大慌て。
こういう時に限ってカメラ1台しか持ち歩いてないし…(涙)。
別行程で香港に来ていて、飲茶合流した
ビンゴさんから急きょカメラを拝借。以下の写真は、ビンゴカメラで撮影したものであります。一人旅ではこうはいかぬ。ありがたやありがたや。
おなかいっぱいだから軽めに蛋巻と凍奶茶をいただきます。

かなりの混雑ぶりなので、店員さんもせわしなく行きかう中、タイルマニアの
小野寺光子さんは、床のタイル、壁のタイルの写真を撮りまくり。その様を見ていた店主さん、クスリと顔をほころばせてます。…よかった。別に怒ってたわけじゃないんだ。
その床を我関せずとばかりにテケテケと歩いて外に出て行ったにゃんこ。『路地的』の写真のにゃんことは違いましたが、これまたべっぴんさんでありました。
タイルの柱のわきにある冷蔵庫には「可口可樂」のプレート。そういえば、このごろ漢字表記のコーラのこういうプレートってあんまり見かけなくなった気が…。

ふわりしっとりの蛋巻をおいしくいただき、糖分で身体がいい感じに満たされたころ、空席待ちの人も店外に現れ始めたので、腰を上げることにしました。
帰り際に、店主さんにお願いして一緒に写真を撮ってもらいました。後でその写真を見てみると、びっくりするほど魂抜けてる…。そうかー。本を渡した際の表情は気分を害したわけでなく、基本こういう感じのお顔なのね。だって、クスリとしたときは間違いなく笑顔だったしー。
お次は金華冰廳へ。現在は冰室というより茶餐廳的なスタイルになっていますが、こちらもルーツは冰室。オールドカフェと呼ばせてもらっちゃいますね。
こちらもまた大混雑。人いきれで店内むんむんです。でも、それが嫌なものでなく威勢の良さに転化されているところがここのいいところ。
お会計台にいる店主さんは私たちのことをしっかり覚えていてくれました。本を渡すとおおよろこび。パンを運ぶ写真の店員さんも呼んで、掲載写真を指差してきゃっきゃしてくれてます。ほかの店員さんも覗き込んできて、わいのわいのと大盛り上がり。その一人の店員さんがなぜか日本語に異常に反応してくれ、「はーい」だの「うんうん」だのにげらげら大笑い。つられて私たちも大笑い。
しばらく待ったのちに席に案内され、やっぱり食べちゃう菠蘿飽。さすがにアレコレ食べ過ぎたのちなので菠蘿油にするのは乙女心が許しませんでした。

ちょうど厨房横の席だったので、オペレーションの様子がよく見えます。みなさん、本当に隙のないほど手際がいい。カップを取って奶茶を注いで、オーダー表と見比べると同時にもうテーブルに向って歩き出している感じ。すばらしー。
カップといえば。山積みになっている黒白淡奶のカップ&ソーサー。
そう。私はこれが欲しい…。

美心やコンビニとのコラボで配布があったりはするものの、香港人でも手に入れにくいというレアものゆえ、どうにかして手に入れるすべはないものかといろいろな人に聞いてみるも、「難しいね」と返されるばかりなり。そうだ。こういう店の人なら入手方法を知っているのでは…とちょうど通りかかった店主さんに聞いてみました。
あ……。(ちょっと困った表情)
あれは業務用なので、残念だけど
個人で買うことはできないの。
「できない」の部分に力が入っているように感じたその言葉に
わかっちゃいるけど、そこをなんとか!とは言えませんでした。そりゃそうだよね。こんな下心見え見え過ぎるヤツ(!)をまっとうに相手していたら大変だもん。
またいつか何かのキャンペーンにぶつかることを祈ることにします~。
そうそう。この日のカップの底にはこんなイラストがありました。

日本語に反応する店員さんの豪快な笑いに引きずられて、意味もなく大笑いをしちゃうテンションの高いひととき。あの笑いはいったいなんだったんでしょ?
満腹なのにペロッと食べられちゃうおそろしき菠蘿飽。ごちそうさまでしたー。お次の人に席をゆずり、大笑いのにいちゃんと店員さんにブンブンと手を振って店を後にしたのでした。
この時のテンション引きずっちゃってたのか、花園街で露店を見ながらも大笑いを続けていた異様な3人でした。どーもどーも。
『香港路地的裏グルメ』掲載ページ
中國冰室 100-101ページ
金華冰廳 18-19ページ
いきなりお礼旅の話にもどっちゃいました。いつも脈絡なくてすみませーーん。