MTRを太古で下車。D1の出口を出て「さて、ホテルはどこかな?」と目線を泳がせようとしたら、すぐ目の前にありました。あらまぁ、MTR出口から徒歩10歩なんて、なんと便利なことよ(正面玄関までは徒歩50歩くらいだけど、MTR出入り口に面したところに夜11時まで使える裏口があるんです)。

今回お世話になるホテルは、香港島の東に位置する太古という街にできたばかりの「east」。
太古という街は、日系のスーパーが2つもある(アピタとジャスコ)ので、日本人駐在員もたくさん住んでいる地域です。私も日本食材の買い出しに通った街でありました。
裏口のドアを開け、「はいはい、どうも失礼しますよ~」とスーツケースを転がしながらロビーへ入ると、そばにいた男の人が飛んできてスーツケースをレセプションまで運ぶのを手伝ってくれました。
まぁ~、なんて優しい♪笑顔もステキっ♪♪
なーんて旅の出だしからバッキューンされてしまいそうになりましたが、ん?あれれ?? レセプションカウンターの中にいる人も、正面入り口のドア前でスタンバっている人も、みんなこの優しい男性と同じロンT着てる~。

そうなのでした。今回お世話になったeastは、ビジネスユースをメインターゲットにしていることもあり、清潔感に加えて機動性を重視して、スタッフのユニフォームがロングスリーブのTシャツ(レセプションスタッフはグリーンもしくは白、ダイニングスタッフはグレーと色分けされていました)、コットンパンツ、足元はコンバースのスニーカーとなっているんです。各セクションの責任者はその上に黒のジャケットを羽織っていました。へぇぇぇ。新しい~。黒スーツピカピカ革靴で恭しく迎えられるのもいい気分だけれど、こんな感じできびきび対応してくれるのなら、こういうユニフォームも断然アリだと思います!
いや、だけど。
さっき一瞬ときめいた男性は、そんなわけでホテルスタッフだったのでした。
……ちっ。あの優しさは仕事だからかよ!(←一体なにを求めているんだ…?)
若干のガッカリを引きずりながら部屋へ向い、カードキーを読み取り画面にタッチしてドアをあけた瞬間から、そんな些細なガッカリなんてぶっ飛びました。
すっごい~!!!!
全面ガラスに目いっぱいのビクトリア湾の夜景。うわぁ~。


えーと。またしても寝に帰るだけの私にもったいない部屋が…。でも、うれしいなぁ。こんなに大きくビクトリア湾が眺められる部屋なんてはじめてです。
ひとしきり夜景を楽しんだ後は、部屋探検開始!
ふむふむ。シャワールームとトイレは完全セパレートと。寝室とバスルームとは洗面台のユニットで仕切られていつつ、でもベッドサイドからも部屋の入り口からも行き来がカンタン。とっても使いやすいつくりになっていました。
大きなクローゼットとその横にはエスプレッソマシーンを備え付けたミニバー。スリッパは綿入りのコットン製で、洗ってリユースできるものになっています。アメニティグッズは、それぞれがシンプルな紙に包まれ、専用のバッグに収納されていました。この包み紙は再生紙だそうで、専用バッグはもちろん洗濯&リユースに適したものです。

ベッドは分厚いクッションのクイーンサイズ。一人なのにもったいない~。ふかっとした枕も贅沢に4つついてます。大きなライティングデスクもあって、ゆっくり座りながら翌日の街めぐりのプランニングができちゃうのがうれしい~。PCケーブルなどなどのセットもちゃんと完備されてましたよ。

そして、そのベッド正面に飾られたスターフェリーの写真パネル。ふっと障ってみると、すーっとスライドしてテレビが登場しました。ひゃ~。おしゃれ~。
部屋に入ってまずびっくりしたのが目の前に広がる夜景。そして、その次にびっくりしたのは、ベッドサイドに設置されたiPod Touch!

ホテルインフォメーションやホテルからのメッセージなどはすべてこのiPod Touchに出てくるんですよ~!
周辺ガイドや香港の観光ガイドなども探せるようになっています。すごいねぇ~。チェックインもモニター画面にサインするようになっていましたが、各部屋も徹底してペーペーレスになっているんですね。これまた新しいなぁ。
年配の方や使い慣れない人には戸惑ってしまう部分もあるかもしれませんが、ホテルコンセプトが「ビジネスホテル」ですから、こういう割り切りも潔く感じられます。
でも、その“割り切り”が冷淡に感じられないのは、ホテル全体のインテリアが木や布などの自然素材のものを多用しているからなのかな。ビジネスユースとして便利か否かに加えて、ラグジュアリー面での要不要も線引きできているんだなぁ~なんて思いました。
今回は朝食もつけてみたので、次回はレストランとホテル内探検をレポしたいと思いますー。
east(東隅)
29 Taikoo Shing Rd. Island East
港島東太古城道29
HPは
こちらです。
iPod Touchはワイヤーでつながれているので、持ち歩くことはできないです~