先日、電車に乗ろうとしたところ、まさにそのドアからテレビで何度か見た人が降りてきました。
うわーっ!!
“作曲の田中宏和”さんだー!!!瞳孔全開ハイテンションでお顔をガン見する私に気づいた“作曲の田中宏和”さんは、ものすごーく怪しいモノを見る目で私を一瞥すると、すっーと去っていきました。
背の高いスタイルの良い方でした。
あああ。あのとき「作曲の田中宏和さん、クマグス見てます♪」と言えたなら…。
で、その“作曲の田中宏和”さんに遭遇した興奮を会う人会う人に伝えたいのだけれど、ニッチな方過ぎるゆえ、「田中宏和さんとは」「作曲さんとは」うんぬんの説明が長くなりすぎ、話が「遭遇した!」という結末に到ったときには、話す私も完璧に冷めきっているという…。
なんかもー、“作曲の田中宏和”さんがなにものなのか説明しすぎて疲れたので、気になる方は
こちらでさがして。(←なげやりな丸投げ)
さてさて。桔平ちゃんの店を後にして向かった甜品店は、2008年5月に突然その姿を消した店「
満屋甜品 Moon House」の復活店、その名も「
紅果樹 Red Fruit Tree」。
こんなところにー!というほど馴染みの有りすぎる場所に、その店はありました。私が住んでいたころのそこは確かすし屋さんだったっけ。向かいのビルに住んでいたおしゃべり好きなあのお方は今東京で何をしているのだろう…。なんてしばしトリップしちゃうくらい馴染みのある場所なのです。
2時を回ったおやつどき。小さな店内とはいえ、ほぼ満席になっています。みなさん甜品というよりは、お食事をしている感じかな。メニューをめくると、満屋時代にはなかった麺類も多種用意されていました。ご飯ものもちらほら見えますが、発見!なつかしの竹筒ご飯!!うわー。これを始めて食べたときには感動したもんです。竹の香を活かすために、コストがかかっても香がある間だけの数回しか使い回さないという竹を器に、ご飯と具をふっくら炊き上げた竹筒ご飯。うがー!どんだけ食べたくても、桔平ちゃんのところで満腹になっているからさすがに無理なのが悔しい!)
甜品に目を移し、私は真っ先に目に止まった「杏仁マンゴー」を、友人は腕が鈍ってないか試すよっ!とばかりに「楊枝甘露」を。
そして、「ねぇ、これ分けっこしようよ…」と声を揃えて言ってしまったのが、マンゴーパンケーキ。そうなのよね。満屋の
マンゴーパンケーキ、ふたりで出かけると良くおみやげに買って帰ったよねー。なつかしい~~(涙)
んじゃ、その3品頼んじゃいましょう!

杏仁マンゴーは、読んで字の如し。杏仁豆腐にマンゴーがどーんと添えられたシンプルな甜品。
この杏仁豆腐、豆腐というよりはゼリーにちかく、ぶるん!としたしっかりとした弾力がなかなかいい感じ。豆腐花をイメージしていると「おもてたんとちがーう!」となってしまうと思いますが、私はしっかり目のゼリーが好きなので無問題。(っていうか、つるんとした口当たりのものは何でも好きなんだけどね。無節操なだけなんだけどね)
完熟のマンゴーの甘味でいただく杏仁ゼリーって感じです。

友人の楊枝甘露は、「まだまだだな!」と辛口批評でした。
楊枝甘露はマンゴープリンと同じく好みがはっきり分かれるものだから、フィットしないと次からその店では目が向かなくなっちゃうよね。「満屋時代の楊枝甘露はもっと濃かった」そうなので、紅果樹の楊枝甘露もがんばってもうひと絞り!(なにを絞るんだ?)
そして登場しましたマンゴーパンケーキ。お久ぶりですぅぅぅ~~。
たっぷりのホイップクリームに厚さ1センチのマンゴースライス。その二つをクレープ記事に巻いただけのシンプルスイーツなのに、どうしてこんなにおいしいの~(感涙)
フォークを入れると、「しっとり~」という音を立てて切れました。この断面もお久しぶりですぅぅぅ~~。
もう「久しぶり」であることに冷静さを失っているので味うんぬんはぶっ飛んでますが、素直に「懐かしい」と言えるものであったことは確かです。なんか変っちゃったね、なんてことはありませんでした。
3品を食べ終えて、友人が「お土産に買ってかえる」とマンゴーパンケーキの外賣を注文しました。すると登場したマンゴーパンケーキが入っていたのは……
満屋の袋だー!!!懐かしい~~~!!!
きゃーきゃー言っていると、外賣を持ってきてくれた店員さんが「以前はその店名だったの。去年の秋にここにリオープンしたのよ」と話し掛けてくれました。
「袋はそのまま使ってるの。ふふふ」なんて優しい笑顔を浮かべる店員さんに、「前の店が突然つぶれちゃったのはなんでや?」とはさすがに聞けませんでした。(本社機能ごと突如消えちゃった形だし、そのヘン察するにあまりあるからさー)
勝手な想像だけど、この店員さんはハッピーバレーで最初に満屋を起こした人なんじゃなかろうか? 見た感じのお年もそんな感じだし。自分の手を飛び越えてどんどん規模が大きくなってああいう結果になったのは当然不本意で、一念発起して名前を変えて出直したと…
そんな物語を思わず想像してしまいました。
お会計を済ませ(Hさーん、ごちそうさまでした♪)、先ほどの店員さんにバイバイして外に出ると、男性客が店頭のメニューをめくった流れで入ってきました。その後ろからカップルも。
満屋復活店の紅果樹、順調のようです。今度は穏やかな営業がつつがなく続きますように。
天井が高いので、狭いながらも開放感のある店内でした。居心地も良かったです~