狭い機内にそそくさと乗り込むのは嫌な質なので、ファイナルコールが点滅しはじめたころにやおら搭乗。機内はどうやら満席の模様。それなのにエコノミーの中間エリアの席にスムーズに着けたのは、機内持ち込み荷物の制限が厳しくなって荷物収納でもたつく人がいなくなったからかな?
席に着くなり機内映画をチェックチェック!
お、『カールじいさん』かー。『かいじゅうたちのいるところ』も観たいな。(←好みがこどもでどーも)
ん!?んんん!!??
麥兆輝、莊文強の作品で
出演が劉青雲、古天樂、呉彦祖、方中信。
中国語版と………おお!オリジナル広東語版あり!
観るでしょう。これ観るしかないでしょう!決定!

というわけで、サービス開始と同時にチャネルを合わせた『竊聽風雲』。
機内のちっこい画面とヘッドフォンで観るには少々ヘビーではあったけれど、おもしろかった~。
株取引の不正操作をしている組織と、その情報収集工作に明け暮れる警察官。それぞれに事情を抱えたその警察官が捜査の段階で自分に有益な情報を手に入れたらどうするか。
機内上映なので、広東語の響きと「香港」が感じられるだけでいいの~ってノリでみたら大満足でした。劇場でお金払って観たら、あれこれ掘り下げたくもなるから物語の深みに物足りなさを感じるかもしれないけどね。
えー!えええええー!?という衝撃的なエンディングと、らうちんの悲しい表情が脳裏から離れない~。そして、役作りでオヤジ仕様になっていた古天樂がかっこよかったー。あんまりに二枚目過ぎてカケラもツボにはまったことがなかったのだけれど、普通に生きてきた男の悲哀を背負った天樂、よかったですぞー。脱ぎかけのズボンを足首に絡ませながら「だれがオレの面倒を見るんだよ…」と背中で泣く姿にバキューン!されました。
香港人の友人にそのことを話したら、「最近の天樂の演技力の向上っぷりが目覚ましいから、そのあたりもあるんじゃない?」とのこと。そうかー。そうなのかー。今さらてんらく。されどてんらく。(笑)
あ、でもやっぱり私の激ツボはらうちんなんだけどね。残念ながら彦祖は天樂に食われてた感あったし。
雲が厚くて着陸時に揺れたけれど、雲を抜ければ心配したほど状況は悪くはない香港の空。どんよりした向こう側には黄金海岸エリアが見えました。

機内での時間が充実していたし、香港でもいいことありそう♪と期待充分でホテルにチェックイン。

今回は、天后にあるのに“コーズウェイベイ”と名の付く「エンパイアホテル・コーズウェイベイ(銅鑼灣皇悅酒店)」を利用してみました。
大好きな天后の電氣道すぐそば、あの徳昌にも徒歩1分とかからないという立地に加え、1泊6000円を切った価格に大いに惹かれ、いつものごとく「どうせ寝るだけだから」と選んだホテルでしたが、思いの外使い勝手が良かったです。
ダブルベッドの禁煙ルームをリクエスト。すると29階の部屋が割り当てられました。まぁなんて高層階。
ドアを開けると斜め左にベッドルーム。ダブルベッドどーん。でも一応スーツケースを全開に広げられるスペースはあるし、ドア左手には冷蔵庫やセキュリティボックスもコンパクトに使いやすく揃っているし、私には全く問題なし。よかよか。
が、夜。シャワーを浴びていて大問題発覚。
シャワーブースとトイレ+洗面台のスペースのしきりの下には隙間が空いていて、一気には排水口に流れ切らないお湯がどばーっとトイレスペースにも流出しちゃって、あっという間に水浸し。知らずにそこに脱いだスリッパがプカプカ水に浮いておりました。あいやー!
なので、シャワー後にトイレに行く時は超スローで気をつけて進まないと、濡れた床ですってんころりんの危険性。そして、夜中に寝ぼけてトイレに行くときに、勢いよくパジャマのパンツをおろすと床に触れた裾がびしょぬれの危険性。危険性をちゃんと「危険」として体感してきたからまちがいなし。
天井は高くて圧迫感もないし、かなりいい線いっているホテルなのにシャワーブースについて誰も助言しない中途半端さ加減が香港ぽくって笑っちゃうぞー。
そうそう。ベッドは身長168センチの私が寝ても足が飛び出しちゃうサイズ。かなりたくさんいた欧米系の宿泊客はどうしているんだろう~?と余計な心配してました。

ベッドはそんなサイズなのに、ベッド真正面の壁に設置されたテレビは42インチの大型画面。至近距離でそんな大型画面はいらんがな~。テレビは大きければ大きい方がいい!ってのも、また香港ぽくって笑っちゃう。
(ATVでレスリー・チャンの97年の演唱會やってましたー!)

夜、カーテンを開けるとビクトリアパーク越しに銅鑼灣の夜景。おー。ガスった気候も手伝って、ほわっと滲んだ光がキレイ。
茂りすぎのフォーシーズンズみたいなロゴのエンパイアホテル。フォーシーズンズとは似てもにつかないけど、まぁ私は嫌いじゃないよー。
銅鑼灣で映画を観ようと思ってたのに、ちょうど狭間でなにもやってなかった~!(泣)