気がつけば、今日は私の誕生日。
寺山修司も同じ誕生日であることは
一昨年記したんですが、まさか、その寺山修司の戯曲をモリタさんが演じることになろうとは…。誕生日が一緒である(あ、生年は違いますよ、念のため!)ってだけで、だからなんだって感じですが、そんなカケラが微点線ながらも繋がっていることすらとっても嬉しい浮かれ女子。
一足早くとはいえ、モリタさんに「おめ」言ってもらったんですから、今年の誕生日はスペシャルだよー。浮かれちゃうよー。
これからの1年もそれなりに浮かれながら、でも、チャンスの神様が前を向いているときにタックル決めて捕まえられるよう精進していきたいと思います。
歩道橋すら歌いながら小走りにわたらないと怖くて仕方ないほと極端な高所恐怖症な私。過去の恐怖体験は
ここや
ここでくどくど述べています。マカオタワーは当然、入場料の無駄遣いっす。
それなのに「台北101の展望台に行く人!」の問いかけに元気よく「はーい!」と手を上げてしまったのは、つどいで浮かれきり、感覚も思考も麻痺していたからにほかならないわけで・・・。

「はい」とチケットを渡されて、危険を知らせる信号が一瞬脳裏を横切りましたが、「あれ?」と思うだけで気にしない気にしない。専用エレベーターに乗るための長蛇の列へいそいそと向かいます。混んでいるので考えているひまはなし。エレベーターがチンと開くと、はい、乗った乗った!
分速1010mで5階から展望室のある89階まで37秒でキーンと上昇しちゃう、超高速エレベーターで、「耳が~」といっているうちに気が付けば超高所に到着。人並みに押されて展望室に吐き出されておりました。ちょっと前まで世界最速だったというこのエレベーターは東芝製。すごいねぇ。日本の技術ブラボー! でも、私、東芝本社ビルの上層階へ行く時っていっつもエレベーターで酔って気分悪くなってたんだよね。んー。あれから技術は格段に進歩した・・・ま、そういうことね。
あ、やばいかも。
一瞬過去の恐怖体験が湧き上がり、足がすくみそうになりましたが、なぜかそこどまり。マカオタワーのように徹底的に硬直することはなく、とりあえず窓の方へと足が進んだ自分にびっくり。そして、まず初めに眼下に見つけたのが「台北小巨蛋」。

わー。台北アリーナだ! ほら、あれアリーナだよ!あんな形なんだねー。わー!昨夜はあそこにいたんだねー。
友とそんな風にきゃっきゃしているうちに先ほどの一瞬の恐怖もどこへやら。ぜーんぜんオッケーなテンションでございます。
すごいなぁ。つどいでどんだけ浮かれたんだか。浮かれさせられたんだか!(笑)
勢いついて窓にべったり張り付きながら東西南北ぐるりと1周。いつもの私と絶対違うと自覚しながら、でもこんな時でないと高所からの眺めも楽しむことはなかろうとも思い、しっかりと「高所に行きました」の証拠写真も撮ったのであります。全く高所恐怖症でもなんでもない友人が「こわい」と言って窓際に寄ろうとしなかったのに、平気で真下をのぞき込めた自分、そうとう感覚麻痺していたんでしょうねぇ。
今、冷静になって考えると、どんよりとした曇り空が幸いしたのかと。これがスコーンと抜けるような青空だったり、きらびやかなネオン輝く夜景だったりしたら、多分、というか間違いなくアウトだったことでしょう。見えるんだか見えないんだか、そのへんの曖昧さがあると私は大丈夫みたい。
「必ず見てくださいねー!」と言われたマスダンパー。高層ビルには、地震や強風でビルが揺れることを押さえるための制振対策がなされていて、重いものを高所に設置することで揺れのなかにあっても重心をとり続け、揺れの強さを逃がす作用があるんだとか。(こんな説明であっているのかしらん?)
そのほとんどがビルの高所の中枢部にあるため非公開なマスダンパーなのだけれど、台北101は公開しているんだって。
見てみました、マスダンパー。

分厚い鉄板を重ねた球状で重さは660トンもあるんだって。なんかの舞台装置みたいな階段だわー。タカラヅカのフィナーレの大階段か?
そんなことをぼんやり思っていた私の横で、友がつぶやきました。
「振り子っていうから、
ぶらんぶらん振れているのかと思った…」と。
そんな状態で設置されていたら、強い地震が起きたら制震するどころか左右にブンブン揺れて壁ぶち抜いちゃうがな!
いつも冷静沈着な友が思い描いていた恐怖のマスダンパーの図に、失礼ながら
かなーりツボったのでありました。
見えるんだか見えないんだか状態で台北101からの眺望は満喫できましたが、そんな曖昧さはコンでは別の話さ!
一度ホテルに戻り、ほぉ~っと深い息継ぎをしたのもつかの間、二日目にして台北最後のコンに向けて台北アリーナに出発!
すこし早めに会場に着いたので、近くのマックカフェでキャラメルモカチーノなんぞを飲んで休憩を。すると周辺はみーんなブイのうちわをもった台湾女子。うちわに書かれたラブメッセージも日本語でかかれているし、装飾も丁寧できれい。表いのっち、裏ずんのそっくり似顔絵のうちわを4連枚で持っている人もいました。
そんななか、思わず追いかけていって写真を撮らせてもらったのが、こちら!
台湾のトリオ・ザ・シャキーン!

細かいところまでちゃんと再現してあって、すごーい凝ってる~。「写真撮らせて」とお願いすると、日本語で「うれしー!」って言ってくれました。ヒガシ担当の子はキリッとした表情まで真似したクールななりきりちゃん。剛くんと健太はニコニコした愛らしい女子。3人並んで、せーの!でポーズを決めてくれました。
今日の席はアリーナ。
でもみごとな埋もれ席。ブイがどこにいてもなんとなく遠いよ~。昨日があまりに良すぎた席だったのだから、今日は残念だけど仕方ない。参加者全員に平等に「良」が回らないとね。
でも、アリーナだと問題がひとつ。そう。高く上げたうちわでステージがさえぎられちゃう~。コンに行きなれているひとなら、『うちわは胸の位置より高く上げてはいけない』ってルールをわかっているけれど、「ジャニコンあるから行ってみよっか」って台湾女子にはそんなことわかるまい。あげるあげる。2枚同時にあげたりもする。見えないっつーの。
私のすぐ前の人なら、「ちょいとうちわ下げておくれよ」っていえるけれど、斜め3列前とか声も掛けられない位置でありながら、ばっちりステージとかぶる人があげるのよね~。しゅーん。
ステージが上昇してくれれば見えるんだけど、ダンスをしているときは通常の平たい状態のステージなのでうちわで見えず。見えるんだか見えないんだかは101からの景色だけにしてくれー!!ブイは、特にダンスは見せてくれー!!
いや、それでも外周に来た時には何度もアリーナをのぞき込んで手を振ってくれ(ツアーの人はどのあたりに座っているかって、事前にスタッフに確認しているとつどいで言っていました)、力一杯あおってもくれたブイ。やさしい・・・。約1名。昨夜に引き続き全然ご縁のないキンパツ氏のことはこの際忘れよう。(笑泣)
本編ラストの「羽根~BEGINNING~」。曲そのものも感動的なのに、ブイを囲むように一斉にステージに降り注ぐ雨が余計に切なさを煽っちゃう。終わりと浄化を感じさせてくれるような演出でした。ブイのスタッフって、そういうこだわりを最後まで貫いて完璧に仕上げているからいつもいつもブイにあえたことへの感動が何倍にも膨らんでいくんだと思います。
今日は、舞いながら落ちてくる羽根のキャッチはあきらめて、3Dめがねをかけてスクリーンに注目します。昨日見逃した映像が気になるんだもん。今日を逃したらもう絶対に見られないかも知れないし。
エンディングの映像は、オープニング映像のメイキングでした。6人それぞれがジャンプし、そのあとこちらに手をぐっと伸ばしてくるあの映像のメイキング。何度もジャンプをしポーズを決め、そのたびモニターを真剣な顔でのぞき込んでチェック、そんな姿が映し出されていました。その映像の間、『羽根』のエンディングが流れ続け、羽根は舞い続け…。その羽根はすーっと進みながらふわっとターンをして客席へ。何枚も何枚もそんな風に客席に降り注いでくる様は、アリーナから見上げると本当に幻想的。なんかそれだけでジーンとしてしまったのでした。
ダブルアンコールに歌ってくれた「Thank You」は、歌詞の一部が中国語になっていました。
明天我一定回來広東語読みしかできないけど、細かい部分に表された彼らの気持ちにまたまたジーンとしました。
來だけで「来る」の意味。それに回がついて回來になると「帰ってくる」。
そういう言葉の選びかたが大好きです。
トリプルアンコールが終わり、健くんの投げチューが終わったにも関わらず、延々と続くV6コール。会場全体が声を揃えて「ブイシッ!」と呼びつつけています。うちわ振り上げちゃう「ジャニコンあるから行ってみよっか」程度で来た人もたくさんいると思うのに、その一体感は今までに経験したことのないものでした。にわかに集まった人まで巻き込む一体感を創り上げたブイって本当にすばらしいと思います。コールを続けながら、何度も涙が出そうになっちゃったもの。結局、ブイがまたステージに出てくれることはなかったけれど、全部のステージライトが消え客電がついてしまっても10分以上続いたコールは、絶対に近い将来の「回來」に続いていると思います。
はじまりがあれば終わりは必ずあるもので。
これで、台北でのブイとの時間は全て終了です。淋しい。あまりに濃い2日間。24時間、好きという気持ちを爆発させあった2日間。楽しすぎた時間でした。台北小巨蛋の外に放りだされ、香港から来た友人と合流しても、なんだか放心状態。怪しい3Dめがねをかけて記念写真などを撮ったりするくらいのテンションの高さはあるものの、なんとなく抜け殻的な部分もあり…。

それでも夜の台北は私たちを導くよ、夜市へ。
うちわと若干の空虚感を抱えた女子3人、士林夜市へとタクシーを飛ばしたのでありました。
台北女子のうちわメッセージは個性的。イノッチも笑っていたのが「貧乏です」。