大満足で勝利牛丸を後にした我々。当然、麺のあとは甜品行かなくちゃでしょう!
ということで、軽鐵の線路を渡り街の反対側へ。あやしい雲行きなれどなんとか踏みとどまっていた雨も、ついに限界突破で降り始めてしまいました。
目指す甜品店は決まっていました。
黒白のプリンが美味しいという「泛后甜品」という店。
小さな間口らしいので、しっかりチェックしながら歩かないと通り過ぎちゃうよ。
おっと。案の定、通り過ぎちゃいました。(涙)
道の突き当たりまで行って見過ごしたことに気づいてきびすを返す。ここらへん?あそこらへん?と本降りになってきた雨の中を今来た道を戻っていると、「あ、あった!!」
友が指さす道の反対側へ目を向けると。ああ、残念!
なんとシャッターが降りている~~。ひゅるるるる~~。

甜品店は夜だけ営業のところもあるから…と、諦めの気持ちで「今後の参考に」と店の前のメニュー看板を見に来たら~。
あらららら。
なんと!
シャッター降りているけど営業中。

店員さんが出入りする小扉だけ空いていて、その脇に書かれたことには
「シャッター壊れちゃって修理待ちなの。でもフツーに営業してるからね。」(←超意訳)
なかなかカマしてくれるじゃありませんか。んー。いいねぇ。変に気取らずあるがままの姿で営業中。こういうノリ、大好きです。ということで、小扉のふちに頭をぶつけないよう背をかがめておじゃましまーす。
店員さん用の小扉から店にはいるのは
源記喳咋での経験が最初で最後かと思っていたけれど、こんなことで再び経験するとは~(笑)
中にはお客さんもふた組ほど入っていました。みんな全くシャッターのことを気にする様子もなく、おしゃべりに花を咲かせながら各種甜品を頬ばっています。入り口はいつもと勝手が違うけど、席に座っちゃえば普通の甜品店となんら変わりないもんね。
では、私たちも。お目当てをいただきます!
「黒白有滑」ふたつくださーい!

全体がピンクで統一された店内。でもラブリーになりすぎていないのは、裏グルメ系定番のプラスチックの丸イスだから? ちょっとチープに抜けた感じが居心地いいです。
なんて店内観察をしているうちに、「黒白有滑」登場!!

豆腐プリンに黒ごまペースト。さらに、きな粉がたっぷりとふりかかっています!
これって見るからに女性ホルモンに有益といわれているイソフラボン満載な甜品じゃありませんか!!
豆腐プリンにスプーンをいれると、ぷるん♪と少しふるえるような抵抗感。おお、滑らかなだけでなく、プリンの名にふさわしい弾力性あるようで。黒ごまペーストも少しすくって、いただきます。
言わなくてもわかると思いますが、言います。言わずにはいられません。
言わせてください。
おいしいってば!なんだろう。豆腐花+芝麻糊ってよくある組み合わせなんだけど、それとはまた違うの。ちゃんとプリンなの。そして、良くある組み合わせにきな粉がふりかかるとなんと香ばしい!
なんだろう。ありがちなのにありがちじゃなくしているひとひねり。見た目を工夫したところか?いや、それだけじゃないなぁ。ちょっと寒天使ってプリンにしたところ?それだけでもない。んー。なんだろ?なんだろ??
味覚に集中させた意識をさび付いた頭へ送り届け、うんうんと回転させていると、背後から男たちの声が。
やっ!いー!さん!
ぎーっぎぎぎぎーーーーーーっ!!なにごとやねん!と振り返ると。
修理人を待つことを諦めたようで、店員のオトコ衆総出でシャッターをムリヤリ押し上げようとしています。おいおい。客が中にいるっちゅうのに、その騒音~(笑)
何度も何度も力を合わせて押し上げているのですが、上手くはいかず。向かって右側のシャッターの巻き込みが壊れているようで、押し上げてもそこだけ収納部分に巻き込まれて行かず、シャッターが斜めになって止まっちゃう。そして止まる瞬間にシャッターと収納部が擦れてぎーっぎぎぎぎーーーーっ!!
んー。力業でどうにかなる事態とは思えないんだけど、オトコ衆は諦めません。何度も何度も、やっ!いー!さん! ぎーっぎぎぎぎーーーーっ!
うっさいっつーの!(笑)
15分くらい格闘していたでしょうか。ついに「やっぱりダメだ」ということになり、元のようにシャッターを下まで落としオトコ衆解散。努力が報われず、みなさん心なしか肩が落ちていたような…。
気が付けば黒白有滑のおいしさがどーのこーのより、シャッターと格闘するオトコ衆に完全に意識をうばわれていました。あららん。
香港のそこらへんにたっくさんある諸々が、ちょっとスタイルを買えただけなのに「わーい!」と素直に喜べるものになっている感激。そして、にぎやかな作業を目の当たりにすることができて楽しかったから万事おっけー!無問題。無問題どころか、全部ひっくるめて大満足。
あんなにムリヤリなことしたら、直るものも直らなくなるような…(笑)