最近、瑛太が「ちえ、ちえ」って私の名を連発するんで、「いや、まいったなぁ~」ってひとりにやけてます。
「ちえ、お嫁さんになって…」なんて。きゃーん。
いいの。たとえそれが映画のCMでも。
だって、地味な名前ゆえに役名に使われる機会も少なく、今までそんな風に盛大に呼ばれたことないんだもん!
えー。
基本、日程通りにご紹介しよう!と努力はしているのですが(←ホントか?)、気分にながされやすいもんだからで書いているものだから私の香港レポは日付が前後しまくりで申し訳ないです。
と、先にお詫びしたことに安心して、ちょいと日付を早めて4月18日の天后寶誕のお話を。
言わずもがな「天后」とは、海を守る神様のこと。女性の神様なのよね。(
ここの媽祖廟のところに説明を書きましたのでご参考にどうぞ)
何度も「天后」の名を出して文章を書かせてもらっているので、機会を見つけてちゃんとお礼をしなくては…と思っていたところ、今回の滞在は天后の誕生日を祝う天后寶誕(天后誕)とばっちり重なってる~!
廟は朝早くから開いているから、行動開始の前にまずはお参りだー!と、勇んで天后にある天后廟に向かったのでした。

毎日のように見ていたここの天后。いつもはお参りするひともまばらだったけれど、今日は原色な飾りに彩られて、まぁ華やか! 当然の如く地域の人々も集まって、小さな廟の中は人に触れないようにお線香を持ち歩くのも一苦労な感じ。
さて。
日頃の感謝も込めつつのお参りだもの。お線香のセットを買わなくちゃ。一番高いのちょうだいな。それ!その豪華なやつね!35ドル?おっけー無問題~!!

と、購入したのがこちらのセット。
が、思ったよりもセット内容が豊富で、それぞれの使い方がわかりません。(他の廟ではお線香だけしか買ったことなかったんだもん)
それに、どうやってお参りしたらいいのかもわかんないし!(←全然ダメダメぢゃん!)
お線香を販売していたおにーちゃんを捕まえて、お参りの仕方をざっと説明してもらいますが、線香を求める人が次々とやってくるため、なんだか中途半端な説明しか聞けずじまい。
ええい!こうなりゃ、見て学ぶしかないっ!!
ということで、おにーちゃんがまず発した「右回りで進め」の言葉だけを頼りに、出たとこ勝負のお参りスタートです。

すんずんと天后様の前まで進み、まずは朱色のろうそくに火を点けます。ついたらその火を今度はお線香に移すわけですが、ん?お線香には大小(太い、細い)2種があるぞ。どのに大で、どこに小なんだろ??なにを規準に大小を使い分ければいいんだろ?

うむむ。しばし、周囲のおばさま方の熟練されたお参りを見物。でも、わかんない。
思うがままに適当に捧げているようにしか見えないので、ええい!と、大きなものを2本とも天后様へ。細いものは周辺を囲む神様にそれぞれ少しずつ捧げました。ふむっ。これでいいのかいけないのか。よくわからないけれど、とにかく「いつもありがとう。これからもよろしく」の気持ちは全部の神様に伝えたぞ。

それにしても、もくもくと立ち上る煙のすごいことすごいこと。普段は「お線香の煙っていいわよねぇ~」って、廟を訪れるたびにフガフガと鼻を動かしている私ですが、今日はそれどころじゃなーい!
煙が目に染みるレベルが尋常じゃなく、瞬きをするたびに涙が出る出る。あーん。これはツライ!
人混みに揉まれながらの急ぎ足のお参りだったけど、とにかくお礼はした!もう、この場を次の人に譲ろう!と
廟から出ようと思ったときに気が付きました。お線香を来るんであったこのきれいな紙はどーするの??
流れる涙を拭いながら祭壇前に戻って、再びおばさまたちの様子を見物。
そして。冷や汗。
この紙には
お供物を包んで捧げるんだーーーー!!!!
みなさん、各自でお菓子やフルーツなどを用意して、紙にそっと包んで頭上に掲げたのち、祭壇に捧げています。
えーと。私、なにも持ってません。かろうじてフリスクのライムミントは持ってますが、そんなもの捧げられても天后様も困っちゃうだろうし…。
ということで、紙だけ置いて
逃げてきました!お礼をしに行ったはずが、最後は逃走。なにやってんだ私。
後で冷静になってから、わかりました。
お供物を捧げる用意をしてきた人は私が購入した豪華お参りセットを買い、お供物の用意がないひとは、普通にお線香のみを買う、と。
そして、学びました。
お参りのお作法もわからないのに、意味不明な見栄を張るなと。
服にも髪の毛にもしっかりと焚きしめられた煙が、この日1日の戒めになったとさ。

そうそう。
お参りしている全ての人が思いを込めて捧げているお線香。捧げたそばかから係りの人が引っこ抜いて、水につけて処分しちゃうんだよ~。安全面の対策もあってのことだと思うけど、「そりゃないよ…」と思わずにはいられなかったです。
って、紙置いて逃走した人間が何を言うか~。
包み紙、持って帰ろうかとも思ったんだけど、それもなんか失礼な気がして~